プロジェクト管理は本当に必要なのか?

プロジェクト管理は必要か?

プロジェクトが立ち上がるとプロジェクト憲章を作り、プロジェクト計画を立て、キックオフというセレモニーをしてプロジェクトをスタートさせる。そして、マスタースケジュール、WBSで作業計画を立てて、進捗をトラッキングする。プロジェクト進行上発生する課題は課題表を使って管理する。
このようなことをしながらプロジェクトを進めていくのがPMBOKベースプロジェクト管理のお作法となっています。

さて、ここで問いかけです。

プロジェクト管理は本当に必要なのでしょうか?

さて、プロジェクト管理の必要性をイメージしやすいように簡単な例で考えてみましょう。

東京から熱海まで歩いて行く、というプロジェクトを立ち上げるとします。プロジェクトとは、有期性、独自性であることなので、これも立派なプロジェクトと位置づけることができます。

これを、

  • 2人
  • 1000人

で歩くプロジェクトと考えます。

実際に、自分がそのプロジェクトのPMになったつもりでイメージしてみてください。

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2人のプロジェクトでは・・・

プロジェクトメンバーが2人の場合、ざっくりした道順と、ざっくりしたスケジュールくらいを立ててスタートすると思います。どこを通って、いつくらいまでにどこまで辿り着いているか、などと。そして、進んだ後の道中もいろいろなハプニングがあったり、当初想定していたスケジュール通りに進まなかったりすると思いますが、そこはなんとか二人で適当に、適切に対処して道を進めていくでしょう。
最後、ゴール近くになり、残り時間が少なくなっていたら臨機応変に二人で頑張って走ったりもするでしょう。

1000人のプロジェクトでは・・・

では、1000人の場合をシミュレーションしてみましょう。
まず、1000人が一気に同時に一般の道を歩くのは現実的に不可能なので、きっとチームを作るでしょう。チームを作るときには、ほどよい人数感や、年齢、体力などを考慮すると思います。同じような体力の人で固めて方がいいのか、ミックスして全体として平均値を合わせたほうがいいのか。
そして、チームのリーダーも決めると思います。誰がリーダーとして適切なのか、キャラクターや体力を加味しながら考えるでしょう。

その他にもいろいろとやっておくことがあります。1000人全体が守るべき大きなスケジュール、いわゆるマスタースケジュールを作り、チームごとに行程計画を立てます。そして、1000人全体がそれを理解できるようにキックオフを行います。キックオフでは、スケジュールの他にも、チームや各メンバーが守るべきルールや、コミュニケーションルートの確認、何かあったときの連携方法なども周知をしておかなければいけません。

また、1000人も集まると知らない人同士のチームも多くでてきますので、懇親会をもうけることで、最初のコミュニケーションを図ることもあります。

さて、ここまででようやくスタートするための準備ができましたが、スタートした後も行程計画に対しての進捗を測り、怪我や体調不良になる人もいるでしょうし、場合によってはメンバー同士で喧嘩になるところも出てきます。なんのために歩くか分からない、と不平不満をいうメンバーもでてくるでしょう。

この先は、ここでは書き切れないくらいのたくさんのことを管理したり、対処したりしないといけません。

プロジェクト管理は必要だろうか?

どうでしょうか、この2つのプロジェクトを実行するにあたって、プロジェクト管理は必要でしょうか?

2人でのプロジェクトの場合、WBSをがっつりと作る必要はありませんが、大きなスケジュールやマイルストーンなどは決めます。一方で、1000人のプロジェクトでは、計画も綿密に立てないといけないですし、進捗管理もしないといけません。課題管理も必要です。

まず、プロジェクト管理は必要です。ですが、状況に応じた深さや頻度での管理をするアレンジがポイントです。

私の経験上、10人以上集まれば少しきちんとしたプロジェクト管理が必要になり、30人以上も集まれば、それなりにきちんとしたプロジェクト管理が必要になります。
30人規模でプロジェクト管理を怠ってしまうと、間違いなくプロジェクトは炎上に向かっていきます。

大切なポイントは、プロジェクトの人数、期間、難易度などに合わせてプロジェクト管理の必要なツールや技法を選び、適切な深さでの管理を行うことです。

いや、それが難しんだよ、と思うかもしれません。確かにそうです、難しいです。経験することでわかることもあります。ですが、プロジェクト管理を導入するときに、そのような視点で適切なプロジェクト管理レベルを決めておくと、うまくいっても失敗しても、次への経験となります。

そういった視点をもったアプローチが一番大切だと思います。

プロジェクト管理の参考図書

予定通り進まないプロジェクトの進め方

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誰でもチームをゴールに導ける!  プロジェクトリーダー 実践教本

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プロジェクト実行ガイド大全

プロジェクト実行ガイド大全

マクロマネジメントとマイクロマネジメント ~ 放おっておいてもダメだし、過剰に管理してもダメである

× 残念な人 : どんな状況でも、どんなチームでも、ひとつの管理方法しかできず、状況に合わせたマネジメントスタイルを使えない

◎ デキる人 : 状況が悪ければ、細かく・深く管理し、状況が安定してくればチームにまかせておくような管理ができる

トラブル対応のときのマネジメントは、平常時のマネジメントよりもより一層の考慮が必要です。なぜなら、ちょっとした判断ミスやちょっとした時間のロスの積み重ねが大きな影響となり、トラブル解消の足を引っ張ってしまうからです。

そのようなことを避けるために、マクロマネジメントとマイクロマネジメントのメリット・デメリットを理解して、使い分けることが重要です。

マクロマネジメントとそのメリット・デメリット

マクロマネジメントとは、ある程度配下のリーダーやメンバーにまかせておく、というマネジメント方法です。管理の頻度も週次の報告や、関与する深さもミッションや命題を与えるだけ、といった具合にとどめます。

気をつけておくことは、「放置」とは違うということです。ミッションもあたえず、指示もあたえず、状況も確認しない、というのはマネジメントではなく放置です。放置はリーダーとして仕事をしていないのと同じです。

もっと関与すべきタイミングでマクロマネジメントをしてしまうと、悪い状況の手当が遅れてしまい傷口が広がってしまいます。

マイクロマネジメントとそのメリット/デメリット

チームの作業について、細かく指示を出して、状況も頻繁に確認する管理をマイクロマネジメントといいます。チームの状況が極めて悪いときにはマイクロマネジメントが必要です。私が一番マイクロマネジメントをしたときには、毎日、朝会と夕会を行い、作業と課題の状況を確認し、かなり細かい指示までしていました。このスタイルとを取ると、一刻の猶予もない場合には非常に効果てきです。一方で、そのチームのリーダーやメンバーにとってはそれぞれの裁量がどんどんなくなり、ストレスが溜まってきます。中長期的に見れば、マイクロマネジメントは長くすべきマネジメントスタイルではありません。

状況に合わせてスタイルを選ぶことがポイント

チームの状況がそれほど悪くないのにマイクロマネジメントをしてはいけないですし、逆も同じです。状況に合わせた深度と頻度を決めることが重要です。

ただし、放置とマクロマネジメントを混同してはいけないですし、自分がやった方が速いと言って何もかも口と手を挟んでしまうようなマイクロマネジメントをしては、チームやメンバーの成長は見込めません。

大切なポイントを端的にいうと、入り込むべきときに入り込まない、一歩引くときに一歩引けない、ということがないようにすることです。

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ポイント

* あまり関与しないというのも、人材育成も含めた管理である。

* 逆に、いざというときには深く入り込んでいくことも必要である。

仕事の期限は無用に長くしない ~ 人はサボってしまうものだ。学生症候群とパーキンソンの法則。

× 残念な人 : 3ヶ月後に終わってればいいタスクは、数日作業のものであっても3ヶ月後に期限を切ってしまう

◎ デキる人 : 数日で終わる仕事であれば、期限は短く切って長期間のタスクはつくらない。

夏休みの宿題をギリギリまでやらない『学生症候群』

みなさんは、小学生のときの夏休みの宿題はいつやっていましたか?私は、自信を持って夏休みの最後のギリギリのタイミングになってやり始めていた、と言えます。サザエさんのカツオくんが毎年、ギリギリに夏休みの宿題をやっていますが、あれを見て少なからず親近感を覚える人は多いと思います。

つまり、多くの人は期限のギリギリまで着手できない、という症候群を抱えている、ということです。

2-3日で終わる仕事であっても、期限を1ヶ月、2ヶ月先にしてしまうと、その直前ギリギリまで着手しません。波風立っていないときならまだしも、トラブル対応をしているときには、片付けられる課題はどんどん片付けて行きたいものです。すぐに負えられるものの期限を長くしてはいけません。

与えた時間とカネを食いつぶす『パーキンソンの法則』

年末の道路で工事が盛んに行われているのは、予算が余ったからだろう、と半分冗談ながら言われています。実のところは定かではないが、部門の予算が余ったから何か買おう、という経験をしたことがある人はいるのではないでしょうか。お金に限らず、まだまだ時間はあるから、といってゆっくりと作業をした経験はないでしょうか。与えられた時間とカネはすべて使ってしまう、というのがパーキンソンの法則です。

トラブル対応のときには、時間もカネも余裕はありません。必要以上のモノをメンバーに与えたしまわないようにしましょう。

なぜ早くできないんだ、と怒ることに意味はない

なぜ早く仕事に着手しないんだ、いつまでその仕事をしているんだ、と怒る人がいます。

そのようなことに怒ることは、はっきり言って意味はありません。

学生症候群という名前ですが、これは社会人になっても変わりません。パーキンソンの法則とともに、人間に元来備わっている行動様式である、と理解しておきましょう。

何人かにひとりの優秀な人は、そんなことを言わなくても仕事を仕上げて来ますが、リーダーという立場であれば、大多数の人の行動様式を前提にしたチームマネジメントをしていきましょう。

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ポイント

* 仕事の期限を意味なく長くしてはいけない。

* 誰しも、サボってしまう、という性を持っているものだ。

ショートカットの探し方

最初から知っているショートカットはありませんし、すべてのショートカットを覚えることも不可能です。ですので、そのときに使いたい知らないショートカットは探して調べるものです。

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いくらテクニックを習得したつもりでも、初めて使うアプリケーションを使い始めたときは、知らないテクニックがたくさんあるので、インターネットや本などで学びます。例えば、私は会社が変わったときに、それまで使っていたメールソフトはLotus Notesというものでしたが、Outlookに変わりました。Lotus Notesでのショートカットやテクニックはかなり使いこなしていましたが、Outlookに関しては完全に初心者でした。Outlookを使い始めましたが、やはりテクニックを知らないのでどうにもこうにもメール処理の生産性が格段に下がってしまいました。これではどうにもこうにも仕事にならないので、本も2冊買ったりインターネットで調べたりしてOutlookのテクニックを身に付けました。そこから自分なりのアレンジを加えて、自分が使いやすいようにしてレベルアップを図りました。

このように本やインターネットで探す方法に加えて、マウスカーソルを当てたりメニューに表示されているのを見たりする方法があります。

Wordを例に取ります。私は仕事ではWordを使うことはほとんどありません。このように本を書いたりする執筆作業をするときにときどき使うことがほとんどです。ですので、Wordに関するテクニックは極めている、というレベルではありません。

では、そのようなときにどうするかというと、執筆作業をするのに必要な操作のショートカットを調べます。一番簡単なのは、ショートカットで実行したい機能のアイコンにカーソルを当てる方法です。

原稿を書くときに、「改ページ」を入れることがあります。そのときに、マウスを使って改ページを入れることもできますが、ショートカットを使ったほうが速いので、ショートカットを探します。Wordでは、[挿入]リボンの左側に[ページ区切り]というアイコンがあります。これをショートカットで使いたいので、ここにマウスカーソルを当ててみます。そうすると、図のように[Ctrl]+[Enter]という表示が見れます。これがショートカットです。

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これでショートカットがわかったので、改ページを入れたいときは、ショートカットを使って時間短縮をしていきます。

これはすべての機能に使えるテクニックではありませんが、ショートカットキーが割り当てられている機能についてはほとんどの場合、表示されます。インターネットで探すよりも速いので、まずはマスカーソルを当ててみる、ということをしてみましょう。

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マウスとキーボードのコンビネーションテクニック

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これまでの投稿でキーボードとマウスのそれぞれのテクニックを紹介してきました。それらを組み合わせたコンビネーションテクニックがありますので、2つほど紹介します。  

Ctrlキー+スクロールで拡大・縮小をする

ブラウザを使っているときに、表示した画面が小さくて拡大したり、逆に文字が大きすぎて縮小したくなったりすることがあります。そのようなときには、Ctrlキーを押しながらマウスのスクロールボタンを使うとすぐに拡大・縮小ができます。

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  このテクニックは、ブラウザだけでなく、Work、Excel、パワーポイントはもちろん、ほとんどのアプリケーションで使える機能です。これを使わないと、いちいちメニューなどから拡大・縮小の機能をクリックする必要があります。結構な手間ですので、キーボードとマウスで拡大・縮小をするようにしましょう。

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右クリックメニューからのキーボードで時間短縮

マウスの右クリックでメニューを表示して、操作をするときがあります。図のようにデスクトップにフォルダを作成したりするときです。このとき、メニューに表示されているアルファベットを押すとその機能が実行されます。この場合ですと、X→Fです。いちいちマウスでカーソルを当てていかなくてもキーボードで操作ができます。

右クリック→X→Fで新規フォルダの作成、というのを私は体で覚えています。

ファイルのプロパティを見たいときは、右クリック→Rです。これは、Alt+Enterというショートカットもありますが、これを知るには調べないとわからないので、右クリックから表示されるアルファベットで実行するほうが格段に速いです。

また、アルファベットでなくても、↑/↓の矢印キーでメニュー操作もできます。[>]という記号があるメニューはサブメニューがあるので、そこで→キーを押せばサブメニューが表示されます。

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マウスも最大限活用して最強の武器にしよう

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マウスを使うよりもキーボードを使って作業を速くしよう、ということをいろいろ書いてきましたが、別にマウスを否定しているわけではありません。

マウスにはマウスの強みがありますし、マウスに手を置いているときにわざわざキーボードに手を動かさなくても、マウスで操作した方が速いときもたくさんあります。

マウスの設定やマウスのテクニックを使うと、マウスの強みを最大限に生かすことができます。

マウスは5ボタンマウス以上がおすすめ

マウスにはいくつか機能するボタンがありますが、5ボタン以上のマウスがおすすめです。

5ボタンとは、

  • 左ボタン
  • 右ボタン
  • ホイール
  • 左サイドボタン
  • 右サイドボタン

です。

ここでは私が使っているマウスを基準にして、私がよく使っている機能を紹介していきます。

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サイドボタンで画面やフォルダの移動

私が5ボタンを使う大きな理由はサイドボタンです。このボタンを右手の親指で使うことで作業効率が格段にあがります。

キーボードのショートカットであれば、Alt+←/→と同等の機能です。

サイドボタンを押すことで、フォルダを戻ったり進んだりすることができます。ブラウザも同様に画面を戻ったり、進んだりするので、ブラウザで調べ物をしてマウスで画面を操作をしたまま、全画面に戻ったりをマウスだけの操作でできるので、マウスで戻るボタンを押したり、キーボードに手を置き換えてショートカットで操作するよりも速いです。

範囲選択のマウステクニック

コピーや切り取りをしたり、フォントを変更したりで、文章の一定量を選択するときにマウスでもいくつかのテクニックがあります。

オーソドックスには、選択したい範囲を左クリックを押しながら選択しますが、選択したい先頭にカーソルを当てて、Shiftキーを押しながら選択したい最後のポイントにカーソルを当てるとその範囲が選択されます。これは、選択したい範囲が広いときやWordなどでページをまたがったりしているときに便利です。

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次はダブルクリック、トリプルクリックを使ったテクニックです。

文字列の範囲選択

  • ダブルクリック
  • トリプルクリック

単語の上でダブルクリックすると単語が選択状態になり、トリプルクリックで行全体が選択状態になります。

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選択すればドラッグ&ドロップで移動できる

マウスで選択したあとに、そのままドラッグ&ドラップをすれば選択範囲を図のように移動することができます。 Ctrl+X → Ctrl+Vでカット&ペーストするのと同じなので、マウスで選択したときはそのままマウスで操作を完了することができます。

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ホイールボタンを左右に倒せば左右のスクロール

これは、ホイールボタンによっては機能しないものもあるかもしれませんが、ホイールボタンが左右に倒れるタイプのものは左右のスクロール機能がデフォルトとなっていることがあります。

Excelを使っているときは、上下方向に画面を移動するだけでなく、左右の方向に移動することがかなりあります。このときにホイールボタンを左右に倒すと左右方向の画面移動ができます。結構便利です。

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マウス機能を好みに合わせて設定しよう

最近のマウスでは、専用ソフトがついているものもあって、そのソフトを使うといろいろな設定を個人カスタマイズすることができます。私は、基本的にはデフォルト設定で使っていますが、マウスホイールの下のジェスチャーボタンだけアプリケーションの切り替え機能([Alt]+[Tab]と同等)に変更しています。

自分がよく使う操作や、ソフトなどに合わせてカスタマイズするとより快適なマウス環境を作ることができます。

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専用ソフトがないときは、Windowsの設定からマウスの設定ができますので、ここでも基本的なマウス設定をすることができます。

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ブラインドタッチはマスターしよう

 さて、これまでマウスを使わずにキーボードで操作をするショートカットのテクニックを紹介してきました。

vekitomo-0.hatenablog.jp

ここでは、その前に、ということでブラインドタッチの話をしたいと思います。

 ブラインドタッチとは、キーボードを見ずに打ち込むことです。右手、左手の指を5本ずつすべて使いながら、キーボードを見ずに文字を打っていきます。

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 これがマスターできていないと、キーボードを見ながら打つことになり、また、左右10本のすべての指を使わずに打つことになり、キーボードを打つというスピードはかなり遅くなります。

 100個のショートカットを覚えて使えても、ブラインドタッチができなければトータルで見れば速くはなりません。何よりも文字を打ち込む、という作業が一番多いからです。文字入力が遅くて、コピーアンドペーストをショートカットで行っても意味はありません。

 つまり、パソコン作業を最小限にする、という意味ではブラインドタッチは必須スキルです。いくら他のテクニックを使って時間短縮しても、キーボードを叩くスピードが遅ければ何の意味もありません。

 私は大学4年のときにブラインドタッチを習得しました。当時、研究室で研究をしつつ、1ヶ月ほど毎日のようにブラインドタッチの練習をしていました。練習というよりも、ブラインドタッチゲームで遊びながら身につけて感じでした。そのときは北斗の拳のブラインドタッチゲームがあったので、それを日々やっていました。

 画面に出てくる言葉・文章をひたすら打ち込んでいく、というゲームで、最初はザコキャラが相手ですが、次第に強くなっていき、出てくる言葉・文章も難しくなる、というゲームでした。

最初は、
「あー たたたたたたたたたたたたぁ」
のようなとても簡単な文字から打ち込みから始まりましたが、次第に相手も強くなり、文章も長く難しくなり、最後の敵はラオウでした。流石になかなかの強敵で倒すまでには何度もチャレンジしましたが、ひと夏が終わる頃には倒すことができ、そのときにブラインドタッチをものにすることができました。

 ブラインドタッチができない人には、習得するのが大変だと思われるかもしれませんが、ゲームソフトを使うと楽しみながら習得することができます。楽しいものを選べば意外とはまり、気づいたら習得していることでしょう。それほど時間はかかりません。一ヶ月もあれば十分に習得できると思います。最近では、フリーのソフトも充実してきていますのでお金をかけずにもできますし、有料ソフトは面白そうだな、と思えるのがたくさん出ています。

 ぜひゲーム感覚で習得してみては、と思います。ブラインドタッチ後の世界のスピード感はそれ以前とは比べものにならないくらい速くなることでしょう。

ESCボタンを使いこなすと、いろいろキャンセルできる

Escボタンでいろいろとキャンセルする

取り消し、キャンセルをするEscキーです。EscはEscapeの略です。

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Windowsでは、キャンセル、中止などといった機能を持っていて、何かをやめようとするときにこのキーを使えばほとんどの作業をキャンセルすることができます。

ここまでは何かを実行するショートカットでしたが、このEscキーを使えばさらにマウスいらずの作業をすることができるようになります。

例えば、デスクトップ上で右クリックを押すと出てくる図のようなメニューが出てきますが、Escを押すとこのメニューポップアップは消えてしまいます。

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また、Excelでセルの書式設定を行うときに出てくるこのようなサブウィンドウもEscボタンで閉じることができます。いちいち、マウスで「キャンセル」や右上の[×]をクリックしなくても瞬時にウィンドウを閉じることができます。

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ファイルを移動するときにドラッグアンドドロップをしますが、間違って違うファイルを選択してつかんでしまったり、ファイルを移動しようと思ったけど途中でやめようと思ったりすることがあります。そのときに、Escボタンを押すとドラックアンドドロップの操作がキャンセルされます。このEscキーでのキャンセル操作を使わなかったら、移動したあとにファイルを戻したり、Ctrl+Zボタンで操作をやり直したり、ということで戻す作業が必要になり、ちょっと手間がかかります。

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このように、Escボタンはいろいろな場面で活躍します。キャンセルしたい、消したい、閉じたい、というときにはとりあえずEscボタンを押してみるとよいでしょう。

Windowsキーを使いこなすと便利になる

Windowsをキーボードで操作する

Windowsパソコンには、キーボードの左下に[Windows]キーがあります。このキーにも便利な機能があります。すごく便利な4つの機能を紹介します。

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デスクトップを表示する

デスクトップにファイルをおいていたり、ショートカットやフォルダ置いていて、メールやブラウザなどを使っているときにデスクトップを表示したくなることが頻繁にあります。

マウスを使う場合は、タスクバーの上で右クリックすると表示されるメニューに「デスクトップを表示」が出てきますので、そこをクリックしてデスクトップを表示します。

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ここで[Windows]キーを使うと一瞬でデスクトップが表示されます。[Window]+[D]です。DはDesktopの頭文字と覚えておきましょう。

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席を離れるときには指2本でロックをかけよう

オフィスでパソコン作業をしているときに、席を離れるときにロックをかけることがあると思います。他人に開いているメールやファイルの内容を見られないように、などといったセキュリティ観点からロックをかけるようにルール付けられている会社も多いでしょう。

  マウスだと左下のWindowsマークの上で右クリックを押してサインアウトのメニューをクリックします。

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これをWindows+Lを押すと、一瞬でロックされます。LockのLと覚えましょう。

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エクスプローラーもショートカットで開く

ファイルを開くときにエクスプローラから開くことも多いですが、普通にやってしまうとなんとも面倒くさいものです。

デスクトップを表示して、デスクトップにある何かのフォルダを開いてエクスプローラを表示する人が多いと思います。

それを一発で開くショートカットがWindows+Eです。EはExplorerのEと覚えておきましょう。

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ウィンドウズメニューは、Windowsキー一発

パソコンの画面左下のタスクバーにWindowsのロゴマークをクリックして起動するWindowsメニュー。これはWindowsキーを押せば一発で表示されます。マウスに手を置き、画面左下まで移動してクリックする、という数秒の操作を左手の指一本で実行できます。

また、キーボードでこのメニューを立ち上げたあとは、マウスに手をおいてメニューを選択するのではなく、そこから先もキーボードでやってしまいましょう。↑↓キーを押せばメニューを移動することができて、実行したところまで移動したらEnterキーを押して実行しましょう。マウスなしで起動することができます。

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PCテクニック ~Tabキーの使いこなし!

Tabでアプリケーションの切り替えを高速に!

キーボードの左端にTabと書かれたキーがあります。地味な存在ですが、このTabを使いこなせるようになると、脱マウスが一段と進みます。Tabを使うとカーソル移動やブラウザなどの表示タブの移動をすることができます。多くの人がマウスでカーソルを当てる操作をTabキーで行うことができます。

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Tabでカーソルポイントを移動する

Tabはカーソルの移動で大活躍します。いろいろな画面で使えます。 例えば、図のようなポッポアップが出てきたときに、保存するか保存しないか、キャンセルか、とマウスを使ってクリックすることが多いですが、Tabを使うと図のようにフォーカスされるボタンが移動します。

保存しないときは、Tabを押してEnterを押せばマウスを使わずに「保存しない」を実行できます。また、Shirt+Tabを使えばTabの移動方向の逆に移動します。Tabを押しすぎたときとか、逆方向に移動したときの方が速いときに使います。

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また、このボタンにアルファベットが表示されているのがわかると思います。このような場合、この表示されているキーを押せばそれが実行されます。Sを押せば保存されます。

下の図のようなブラウザの入力画面でもTabを押すと、矢印のようにカーソルやアクティブになるところが移動していきます。

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会員登録画面など、氏名、住所など入力項目が多いときに入力ボックスをいちいちマウスで移動するのではなく、Tabで移動すると格段に速くなります。アンケートなどのWeb画面も多くの回答項目があるときにも活躍します。

Shift Tabは逆方向に動く

ShiftキーとTabを一緒に押すと、逆方向に動きます。Tabで行き過ぎて戻したいときや、逆方向に動かしたほうが速い場合に使います。

Atl + Tab

このショートカットも一日パソコン作業をしていると、何度も何度も使うショートカットです。Alt + Tabです。

メールを書いて、ブラウザで調べ物をして、パワーポイントで資料を作って、などといろいろなソフトを使っていると思います。そのソフトの切替をするのがAlt+Tabです。

起動中のアプリケーションが図のように表示され、さらにalt + Tabを押すと次のアプリケーションにフォーカスが移っていきます。Wordを使っているときに、ブラウザに切り替えてインターネットで調べ物をしたりするようなときに使います。 また、この機能も[Shift]と組み合わせて、[Alt]+[Tab]+[Shift]を押すと逆方向に移動します。

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マウスだと画面の下にあるアイコンまで移動してクリックする作業です。

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Ctrl + Tabでブラウザのタブを切り替える

Ctrl+Tabでいくつも表示させたブラウザのタブを切り替えることができます。

また、この機能もShiftを加えることで移動を逆方向にすることができます。

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