マクロマネジメントとマイクロマネジメント ~ 放おっておいてもダメだし、過剰に管理してもダメである

× 残念な人 : どんな状況でも、どんなチームでも、ひとつの管理方法しかできず、状況に合わせたマネジメントスタイルを使えない

◎ デキる人 : 状況が悪ければ、細かく・深く管理し、状況が安定してくればチームにまかせておくような管理ができる

トラブル対応のときのマネジメントは、平常時のマネジメントよりもより一層の考慮が必要です。なぜなら、ちょっとした判断ミスやちょっとした時間のロスの積み重ねが大きな影響となり、トラブル解消の足を引っ張ってしまうからです。

そのようなことを避けるために、マクロマネジメントとマイクロマネジメントのメリット・デメリットを理解して、使い分けることが重要です。

マクロマネジメントとそのメリット・デメリット

マクロマネジメントとは、ある程度配下のリーダーやメンバーにまかせておく、というマネジメント方法です。管理の頻度も週次の報告や、関与する深さもミッションや命題を与えるだけ、といった具合にとどめます。

気をつけておくことは、「放置」とは違うということです。ミッションもあたえず、指示もあたえず、状況も確認しない、というのはマネジメントではなく放置です。放置はリーダーとして仕事をしていないのと同じです。

もっと関与すべきタイミングでマクロマネジメントをしてしまうと、悪い状況の手当が遅れてしまい傷口が広がってしまいます。

マイクロマネジメントとそのメリット/デメリット

チームの作業について、細かく指示を出して、状況も頻繁に確認する管理をマイクロマネジメントといいます。チームの状況が極めて悪いときにはマイクロマネジメントが必要です。私が一番マイクロマネジメントをしたときには、毎日、朝会と夕会を行い、作業と課題の状況を確認し、かなり細かい指示までしていました。このスタイルとを取ると、一刻の猶予もない場合には非常に効果てきです。一方で、そのチームのリーダーやメンバーにとってはそれぞれの裁量がどんどんなくなり、ストレスが溜まってきます。中長期的に見れば、マイクロマネジメントは長くすべきマネジメントスタイルではありません。

状況に合わせてスタイルを選ぶことがポイント

チームの状況がそれほど悪くないのにマイクロマネジメントをしてはいけないですし、逆も同じです。状況に合わせた深度と頻度を決めることが重要です。

ただし、放置とマクロマネジメントを混同してはいけないですし、自分がやった方が速いと言って何もかも口と手を挟んでしまうようなマイクロマネジメントをしては、チームやメンバーの成長は見込めません。

大切なポイントを端的にいうと、入り込むべきときに入り込まない、一歩引くときに一歩引けない、ということがないようにすることです。

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ポイント

* あまり関与しないというのも、人材育成も含めた管理である。

* 逆に、いざというときには深く入り込んでいくことも必要である。