仕事の期限は無用に長くしない ~ 人はサボってしまうものだ。学生症候群とパーキンソンの法則。

× 残念な人 : 3ヶ月後に終わってればいいタスクは、数日作業のものであっても3ヶ月後に期限を切ってしまう

◎ デキる人 : 数日で終わる仕事であれば、期限は短く切って長期間のタスクはつくらない。

夏休みの宿題をギリギリまでやらない『学生症候群』

みなさんは、小学生のときの夏休みの宿題はいつやっていましたか?私は、自信を持って夏休みの最後のギリギリのタイミングになってやり始めていた、と言えます。サザエさんのカツオくんが毎年、ギリギリに夏休みの宿題をやっていますが、あれを見て少なからず親近感を覚える人は多いと思います。

つまり、多くの人は期限のギリギリまで着手できない、という症候群を抱えている、ということです。

2-3日で終わる仕事であっても、期限を1ヶ月、2ヶ月先にしてしまうと、その直前ギリギリまで着手しません。波風立っていないときならまだしも、トラブル対応をしているときには、片付けられる課題はどんどん片付けて行きたいものです。すぐに負えられるものの期限を長くしてはいけません。

与えた時間とカネを食いつぶす『パーキンソンの法則』

年末の道路で工事が盛んに行われているのは、予算が余ったからだろう、と半分冗談ながら言われています。実のところは定かではないが、部門の予算が余ったから何か買おう、という経験をしたことがある人はいるのではないでしょうか。お金に限らず、まだまだ時間はあるから、といってゆっくりと作業をした経験はないでしょうか。与えられた時間とカネはすべて使ってしまう、というのがパーキンソンの法則です。

トラブル対応のときには、時間もカネも余裕はありません。必要以上のモノをメンバーに与えたしまわないようにしましょう。

なぜ早くできないんだ、と怒ることに意味はない

なぜ早く仕事に着手しないんだ、いつまでその仕事をしているんだ、と怒る人がいます。

そのようなことに怒ることは、はっきり言って意味はありません。

学生症候群という名前ですが、これは社会人になっても変わりません。パーキンソンの法則とともに、人間に元来備わっている行動様式である、と理解しておきましょう。

何人かにひとりの優秀な人は、そんなことを言わなくても仕事を仕上げて来ますが、リーダーという立場であれば、大多数の人の行動様式を前提にしたチームマネジメントをしていきましょう。

f:id:vekitomo-0:20201108213042p:plain

ポイント

* 仕事の期限を意味なく長くしてはいけない。

* 誰しも、サボってしまう、という性を持っているものだ。