与えた期間/カネを食いつぶす『パーキンソンの法則』
ひとに期間とカネを与えてしまったら、それはすべて使い切られてしまう、と思っておいたほうがいいです。 特に、リーダーであれば、自分のチームメンバーに無用に時間とカネを渡してはいけません。
3人に同じ仕事を、
- Aさんに3日でやってくれ
- Bさんに5日でやってくれ
- Cさんに10日でやってくれ
と依頼したとします。
すると、残念なことに、3人とも自分の期限までかけて完了させてしまいます。
これを『パーキンソンの法則』といいます。
早めに作業が完了できるものでも、与えられた全ての期間を使いきってしまい期間が早まることはない、という行動様式です。 学生症候群と同じように、ほとんどのひとに備わっている行動様式なので、これを前提に仕事の期限を切る必要があります。
そこを注意しないと、無用に時間とカネを失ってしまうことになります。
年末の道路工事は余った予算でやっているのではないか、という都市伝説もあります。
そして、年末の道路工事を見て、「税金を無駄遣いしている」とボヤいているビジネスパーソンも実は、
部門の予算が余ったからと言って、特段必要でもないオフィスの事務機器を購入したりしているのです。
『学生症候群』と『パーキンソンの法則』。リーダーが気をつけておいたほうがいい人間の行動様式です。