主観的な事実に振り回されてはいけない

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「昨日は35℃もあって、とても暑かった」
「昨日は35℃もあったけど、そんなに暑くはなかった」

この2つ、どちらが事実だろうか。どちらも事実である。ただし、主観的な事実と客観的な事実が混在しているのだ。

昨日が35℃であったというのは気象事象としての客観的事実であるが、暑いと感じたが感じなかったかは主観的な事実である。つまりその本人がどう感じたかである。

仕事をしていると主観的事実の嵐に囲まれることになる。さまざまなメンバーが「~~~だと思う」「~~~した方がいい」「こうなったのは~~~のせいだと思う」といった具合だ。

これらはすべてその本人の主観的意見だ。その人がそう思っていることは事実だが、その主観的意見を鵜呑みにして判断をしてはならない。客観的事実を引き出す必要がある。では、どのように客観的事実を引き出すのか。

もう少し深ぼって質問をしてみよう。

  • そう思ったのはなぜか?

  • 誰がそういったのか?

  • そのときに何が起きたのか?起きた事象を教えてくれ

  • 逆に~~~としたら、どうなると思うか?

などという質問をすると、だんだん主観的な意見が削がれて客観的事実に近づくことができるのだ。