Managementを管理として認識してはいけない
プロジェクト・マネジメントのしていると、便宜上、「管理」という言葉を使うことが多々あります。
- プロジェクト管理
- 品質管理
- リスク管理
- コスト管理
などなど。
プロジェクト・マネジメントの世界の標準はPMBOKで、そこでは
- Project Management
- Quality Management
- Risk Management
- Cost Management
etc
と書かれています。
日本語の「管理」という言葉には、受動的な印象があります。
ネット辞書で見て見ると、
ある規準などから外れないよう、全体を統制すること。「品質を管理する」「健康管理」「管理教育」
という意味が第一義に出てきます。
一方で、日本語の管理に相当する英語は次の3つがあると言われています。
- Management
- Control
- Administrator
日本語の言葉的な意味、近代日本では、戦後の労働集約型の仕事の歴史が長く、ビジネス上の「管理」というとどうしてもManagement, Controlというニュアンスが薄くなります。
話を少し戻します。
プロジェクト・マネジメントをプロジェクト「管理」という日本語の意味でプロジェクトを管理している人が実は多い、と思っています。
もう少しシンプルにいうと、進捗管理、コスト管理、品質管理などをいわゆる「管理」する人はたくさんいますが、 いざ何かが起きたときに対処できないプロジェクトマネージャーが実は多いのです。
いざ何かが起きたときに何のスキルが必要なのか、というと、
- ロジカル・シンキング
- 問題解決力
- ネゴシエーション
- リーダーシップ
などなど、ビジネス・スキルの総合力が試される局面になるのです。
ですので、Managementを日本での「管理」と捉えていると、Managerとしての伸びしろが狭まってしまいます。
その最たる例は、いざというときに「管理者」「上司」が、対策と責任を部下やメンバーに丸投げしてしまうことです。
Managementとは、成果が出ることが目的・ゴールだと思います。
Managerは、いざというときに「なんとかできる」スキルを持っておく必要があります。そして、そのためには、長年をかけての鍛錬が必要になります。