PDCAを回せない2つの理由
PDCAを回しましょう、ということは社会人になって早々に多くの人が言われることです。
仕事のいろはの「い」です。
では、そのPDCAを回せてるでしょうか。 PDCA、PDCAとは口では言いつつもきちんとPDCAを回せてる人は実はほとんどいません。 PDCAをきちんと回せている人に、私はあまり出会ったことがありません。
その理由は2つあると思ってます。
理由① 自分の思いなく仕事を進めている
自分はこの仕事を、こういう方針で、こういう作戦で、このようにやっていきたい、 という自分なりの思いがないと振り返りができません。
たとえ、指示された単純作業であったとしても、今回はこういうやり方をしてみよう、こういう工夫をしてみよう、と自分なりの思い、作戦を持ちます。
それが「P」と「D」にあたります。
そして、それを実践した結果でうまくいかなかったところのGAPを振り返るのです。
なんの思いも作戦も持たない仕事を振り返っても反省点が明確になりません。
理由② PDCAは回すものではない
一般的にPDCAはこの図のようにサークルで書かれています。
ということもあり、PDCAを回す、という言われ方がしているのだろうと思います。
私は、PDCAをマトリクスで考えています。
なぜなら、Checkすべき反省点はPlanとDoに対してだからです。
Planは、方針・作戦。Doは、その実施方法です。 一般的なPDCAの考え方だと、Planして、それをDoして振り返るです。ですが、私は、PlanとDoに対して振り返るべきだと考えています。
そうすると、この図のようなイメージになるのです。
これについては、東洋経済オンラインにも寄稿してるので、お読みいただければと。
自分がこうしたい というのを持つ。 それがないと反省できない。そこがGAP
余談ですが、「A」はActionですが、私はAdjustと捉えた方がやりやすいと思っています。 最初に思っていたPとDをAdjustする、といった感覚でやっています。
PとDをCheckした結果で、最初のPとDに調整(Adjust)をかけるイメージだからです。
PDCAは別に反省だけではない
PDCAはうまくいかなかったことの反省だけではありません。 うまくいったことでも、もっといい方法はないか、と振り返ることでより成長していきます。
そのためにも自分の思いを持って仕事に取り組むことです。
PDCAの本はたくさん出ています。 参考になった本を3冊ほど紹介します。 書評は特にしませんので、内容についてはリンク先の評価コメントを参考にしてください。
図解 鬼速PDCA | ||||
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孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA―――終わらない仕事がすっきり片づく超スピード仕事術 | ||||
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PDCAプロフェッショナル―トヨタの現場×マッキンゼーの企画=最強の実践力 | ||||
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