弱いチームの戦い方と強いチームの作り方
リーダーたるもの、自分のチームが強いほうが望ましいです。
ですが、必ずしもそのようなチームを担当できるとは限りません。特にトラブルヘルプとかに突っ込まれると、自立するのすら危ういくらいのチームを持たされたりします。
トラブルプロジェクトとかになると、風評被害で人が集まらなかったり、離任していったりして、一般のチーム構成とはちがう形になります。
一般的なチーム構成はピラミッドのような形になっています。ですが、トラブルプロジェクトとなると、高いスキルの人も少なかったり、スキルの十分でないメンバーが多く集まったりします。結果、図の右のような構造になってしまうのです。
では、自分のチームが弱いチームだとしたらどうしますか?
こんなチームでは戦えない、といって諦めますか?勝てる方法を探して戦いますか?
戦闘力の低いチームが戦うにあたってのポイントは2つです。 ・ 弱いチームの戦い方をすること ・ そして、強いチームにすること です。
サッカーなども同じです。弱いチームは引いて守ってカウンター、というように弱いチームの戦い方をします。 そして、監督は中長期的にはチームを強くしなければなりません。
弱いチームの戦い方
弱いチームの戦い方のポイントは、 スキルレベルの低さとばらつきを抑えて、底上げすることと、作業を徹底的に効率化することです。
それにあたって、
- プロセスの整備
- フレームワークの利用
- Toolの作成・利用
です。
誰がやっても同じ手順で、人によってばらつきがでないようにフレームワークを使い、 ツールでできるものはツールで実施する、という狙いです。
できるだけ属人性を排除することがポイントです。 弱いチームが属人性を出してしまうと戦えません。
強いチームの作り方
そしてチームを強くしなければ、永遠に弱いままです。
まずは、リーダーが変わることです。 リーダー本人が変わるというパターンと、リーダーをリプレイスするというパターンがあります。 チームはリーダーによって大きく変わります。
規律を守ることも大切です。 ルールを守らないことを咎められないチームは、無法状態のチームとなり、 作業品質が低下する一方です。
弱いチームは規律が甘い。
乱れている。
断言してもいい。
これは野村克也 元監督の言葉です。
失敗を律することで、チームがまとまり、時間が立つと、言われなくても自分たちで改善する自浄作用が働くようになります。
自浄作用が働き始めると、あとは自然とチームがカイゼンして強くなっていきます。
そして、「育成」という行為が必要です。育成には時間がかかりますが、これを怠っては永遠に強くなりません。 育成は、何を育成するか、というポイントがありますが、私の場合は、リーダーの育成、次世代リーダーの育成に力を入れています。
なぜかというと、強いチームの大前提が良いリーダーがいること、だからです。 リーダーが良くないとチームは強くなりません。そのためにリーダーを育成しています。
今回は、弱いチームの戦い方と強いチームの作り方について書きましたが、仕事のベースはシステム開発です。他の仕事の場合は、この記事を参考にエッセンスを抽出していただければと思います。