ビジネスに必要な3つの眼 @視座の巻 ~視点・視野・視座
視座とは、
どの立場・どの場所から見るのか
ということです。
視点・視野・視座シリーズの最初の記事では、次のようにサッカーで例えました。
同じサッカーボールを見るとしても、
- 観客としてスタンドから見る
- プレーヤーとしてグランドの中で見る
- フォワードは自分が打ったシュートがゴールに向かうのを見る
- キーパーは打たれたシュートが向かってくるのを見る
- 監督としてピッチサイドから見る
と、いろいろな立場・場所からの見方があります。
ビジネスにおいては組織における立場がおもな視座となる
ビジネスの世界では、この視座の違いによって、いろんな人がいろんなことを言ってきます。
上の絵を見てください。
これが会社の組織を示しているとします。
同じ社内でも、作業担当者の立場や上位マネジメントの立場で意見が異なりますし、お客さんからの立場からだと、さらに違う意見になります。
相手の視座に自分を擬似的に置くことで、相手の言っていることが理解できます。
また、様々な視座に自分を意図的におくことで、様々な観点からものを考えることができます。
なぜ視座を変える必要があるのか?
上司に、
- 企画提案
- トラブル報告
をしたときに、それに対して自分が思っていることと全く違う意見を言われることがあります。
多々、あると思います。
というより、ごくごく普通に起こることです。
ですが、これに対して不満を爆発させる人がいます。
なんで承認してくれないんだ、とか。
意見が合わないことで、意見が合わないことに対して戦うことは、それは別にいいと思ってます。
ですが、感情的に、
ほんと、あの上司は分かってないよなぁ
的なグチをこぼしていると、視座をコントロールできていないことを示しています。
別の意見を言われた時、そこでちょっと視座を変えてみましょう。
なぜその人はそのようなことを言うのでしょうか?
それは、ポジション・立場の違いによって見ているものが違うからです。
あなたと上司では責任範囲が違うからです。
その上司にとっては他に優先させないといけない案件もあるのです。
他にもっと大きなトラブルを抱えていて、そっちにカネとヒトを回さないといけないこともあります。
ですが、誰しも自分は自分の責任を全うしなければいけません。
その責任の違いによって戦いが生じるのです。
なので、社内といえども戦いがあるのは必然なのです。
プロとして自分の責任を全うしようとしている証なのです。
ですが、
社内の不要な小競り合いがあるのも事実です。
他の部門の足を引っ張る、感情的に協力しない、などです。
このような小競り合いは、上で説明した視座の違いによる戦いとは一線を画してください。
これはプロの仕事ではありません。
視座をコントロールするスキルがあがるとビジネススキルがあがる
この視座をコントロールするスキルが上がってくると、上位マネジメントへの提案、報告のスキルもあがります。
上位マネジメントが何を考えているか、何を言ってくるかを想定して話や資料を組み立てるのです。
言われること、指摘されることを想定して論理展開をしておけば、承認を取りやすくなりますし、完全にOKとはならなくても、条件付きで承認が取れるようになります。
何よりも、却下となって承認取りをもう一度挑戦するとなると体力と時間がかかります。
その時間をかけないということも大切です。
ステークホルダーマネジメントにつながる
お客さんはお客さんの社内での立場があるし、お客さんの社内での戦いもあります。 お客さんも現場レベルの人からからマネジメントレベルまで、これまた見ているものがちがいます。
さらにはお客さんのお客さん、さらにその先、、、、視座はいくらでも存在します。
プロジェクトマネジメントの世界では、ステークホルダーマネジメントといいます。
ステークホルダーとは関係者です。
これは本当に難しいです。
関係者が多くなればなるほど難易度があがるのです。
ですが、より高いレベルの仕事をするのであれば、この視座というものをコントロールすることが必須です。
今まであまり意識していなかった人は、ぜひ意識をしてみてください。
経営層の視座を妄想するためにヒントになる本
視座を変えてみよう、といわれても、特に若手にとっては会社の上層にいけば行くほど、何をやっていて、何を考えているかは分かりません。
そんな人には『経営を見る眼』がおすすめです。
前に、リーダーシップの章がおすすめです、と紹介した本ですが、若手が会社経営を学ぶエントリー本としては読みやすく・理解しやすくおすすめです。
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視点・視野・視座関連の記事
ビジネスに必要な3つ眼について、何回かに分けて記事を書きますので、こちらにリンクを貼っていきます。
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