値札と名札と看板
多くの人が、何かしらの組織に属して仕事をしているビジネスパーソンだと思います。
その「組織」の看板がみなさんの後ろになかったとしたら、みなさんにはどのくらいのValueがありますか?
値札と名札と看板。意識したことはありますか?
私たちの多くは会社員として仕事をしているのでその会社の社員としての給与が支払われ、
お客様からに何かを買っていただいたときは、その売値にその給与分がその会社の社員の単価として入っています。
ですが、その私たちの単価は、会社の看板を背負っているからこその単価です。
その会社の看板がなかったとしたら、自分にはそれだけの単価の価値はあるでしょうか?
それが「値札」です。
自分の単価は、
・ 会社の看板があるからこその単価なのか
・ 看板を外しても同等の単価で買われる人材なのか
自問自答してみてください。
他の会社で働いている人で、自分よりも優秀な人を見たこともあると思います。
そう思った時点で、自分の値札は会社の看板に助けられていることになります。
100人が会社名を伏せて集まったとして、その中で自分は売れ残らずに早く買われるか。
そのときに自分が買われる順番と値段が、自分の市場の中での値札なのです。
4月に私が最初に自己紹介したときのことを覚えているでしょうか。
フィリピンメンバーと仕事をしたときのことをお話しました。
私が仕事をしたメンバーは本当に優秀でした。
頭の回転も速く、仕事もセンス良く、語学も堪能でした。
彼らと私が、イチ・ビジネスパーソンとして単品でUSとかにいったとしたら、
自分が買われる自身はありませんでした。
日本という土地で、私の方が単価がはるかに高かったですが、
それは、「日本」とか「会社名」とかいう看板があるからこその単価でした。
そして、名札。
自分は会社のイチメンバーと思われているのか、個人の名前で認知されているか。
会社の外に出たときに、社員証や名刺がなくても個人の名前でどこまで通用するか。
自分自身の名前だけでどこまで通用するかが名札です。
ただ、これはなかなか難しいです。
外に出たときに名前だけで戦うのはなかなかできません。
ですが、意識することに意義があると思います。
値札と名札と看板。
こういうことを意識してみると、これまでとは違った努力とアプローチが必要になると思います。