クリティカル・シンキングって何? 本質にたどり着くたった1つのスキル
クリティカル・シンキングは、本質にたどり着くために必要なスキル
個人的なことなのかもしれませんが、いろいろなビジネススキルがあるなかで、このクリティカル・シンキングが私の中で一番つかみどころのないスキルでした。
クリティカル・シンキングを日本語に変換すると、「批判的思考」ですが、
本を読んでも、WEBで勉強しても、なんか解釈がそれぞれちょっとずつ違っているようで、
プロジェクト現場でクリティカル・シンキングの研修を受けた人と話をすると、ロジカル・シンキングと混同している有様です。
そんな中、私のたどり着いたクリティカル・シンキングの解釈は
建設的に疑う批判的思考で、本質を浮き彫りにする思考プロセス
です。
ある事象や、人のアウトプットに対して、
それは本当なの?
なんでそれが本当なの?
と、そのまま真に受けるのではなく、一旦、疑うことで本質にたどり着くのです。
クリティカル・シンキングは「信用しない」ということではない
クリティカル・シンキングは、あくまでも、「健全な」批判精神を持った、客観的な思考プロセスで、「物事を正しい方法で正しいレベルまで考える」ことを目的とするものです。
「どうせ、お前のやることは・・・」と、人のアウトプットを信用していない、ということとは違います。一線を画してください。
本当にそうなのか、なぜそうなのかを突き詰めて考えることが必要なのです。
究極的には、「なぜ?」と「本当に?」の繰り返しであると思ってください。
クリティカル・シンキングに使える5W1H
冒頭に言ったように、わたしにとっては、このクリティカル・シンキングはとても掴みどころのないスキルでした。
わたしが咀嚼した定義は、上記に示したとおりですが、
じゃあ、どうすればいいの?
というひとに使える5W1Hを紹介します。
ビジネス現場で起きた事象や、他の人・メンバーが出してきたアウトプットに対して、この5W1Hを機械的に投げかけるだけでも、 得られる結果が異なります。
What - 何?
- 何が起きたのか
- 何をやったのか
Who - 誰が?
- 誰がそれをやったのか
- 誰がそういったのか
Where - どこで?
- どこで起きたのか
- どこでやったのか
When - いつ?
- いつ発生したのか
- いつのデータなのか
Why - なぜ?
- なぜそれが発生したのか
- なぜそう考えたのか
How - どうやって?
- どうやったのか
- どう分析したのか
なぜ、この5W1Hが有効なのか?
クリティカル・シンキングをどうやったらいいか分からない人は、
まずは、人やメンバーのアウトプットに対して、これらの質問を機械的にやってみてください。機械的に。
実はほとんどの場合は、検討が不十分で表層的なレベルでアウトプットしてることが多いのです。
それに対して、この5W1Hを使うことで、さらなる本質にたどり着くことができるのです。
クリティカル・シンキングは、建設的に疑うことで本質をあぶり出すスキルなのです。
まとめ
- クリティカル・シンキングは、建設的に・健全に疑ってかかるスキルである
- 人を疑うことではない
- 5W1Hを使って本質にせまる