パワポ資料をデザイナーに添削してもらったら、格の違いを見せつけられた

最近、資料作成のデザインについて精進したいな、と思っており少し勉強をしています。

ちょっと前までは、あまりデザインについては気にしていませんでした。 ビジネス資料の基本はシンプルで、

  • 色も3-5色くらいしか使わず
  • 文字も少なめ
  • 1チャート1メッセージ

というものだからです。

私はもともと、極論を言ってしまうと内容が伝われば手書きでもいいと思っています。 見た目や色に時間をかけるぐらいなら、中身の質に時間をかけた方がいいからです。

その考えは変わってませんが、でも同じつくるなら見た目のいい資料のほうがいい、というのもあるので、 デザイン的なスキルも勉強したいな、と思っていました。

資料のデザイン的な本も読んで取り組んだりしてみてます。

vekitomo-0.hatenablog.jp

そんな中、パソコンテクニックをパワポにまとめ始めていました。 そこで、今回は見た目にもこだわってみようと思いました。

そして、その資料をデザイナーに添削してもらいました。 プロダクトデザイナー、サービスデザイナーとして仕事を一緒にしているこちら↓の人です。

www.momokoi.com

その添削の結果からいうと、「格の違いを見せつけられた」です。

添削してもらった資料を数枚、Before→Afterという形でシェアしたいと思います。

f:id:vekitomo-0:20210422211018p:plain



タイトルページから違いが・・・


f:id:vekitomo-0:20210422201752p:plain


まず、章のタイトルページです。

左が私作成の資料で、右が添削後のものです。

「ふーむ、なるほど」と思いました。



背景色でガラリと視線の方向が変わった


f:id:vekitomo-0:20210422201808p:plain


次は、内容のページです。

図を配置する背景がブルー系からグレー系に変わっています。確かに、こう見比べると違いがよくわかります。 ブルーの方は、色味が強く、左の文字よりも先に右側に視線が行ってしまいます。デザイナー本人はオレンジをうまく使いたかったから、と言っていましたが、それもありますが、やはり全体的に見やすくなっています。

また、私は文字とアイコンを別々に配置してましたが、添削後はひとつの箱の中に入っています。 こうなることで、情報の結合度が高くなった気がしますし、距離が近い分見やすくなっています。

オレンジでのアクセントの使い方も流石!と思わせます。



細かい違いが大きな差になる


f:id:vekitomo-0:20210422201817p:plain


このページもなるほど、と思いました。 真ん中に一本の線を入れることで上下の区切りを入れ、そこに▼のオブジェクトをくっつけています。

これまで、このようなデザインの発想はありませんでした。

もうひとつ、横棒グラフですが、私は2つのグラフをくっつけていましたが、添削後はちょっと隙間を作っています。 確かに、こちらの方が見やすいです。

この視覚効果については、今度じっくり聞いてみようと思っています。



こんなシンプルなページですら違いが・・・


f:id:vekitomo-0:20210422201826p:plain


キーボードとマウスと大きさを示すアイコン、この3種類しかないのに、ここまで違いが出るんだ、と思わせてくれた添削でした。

「速」「遅」を漢字一文字ずつで表しているのもおしゃれですね。そして、吹き出しの枠線を点線にしていることで、線には視線が行かず、文字の方に視線が集中します。



無駄なものは削ぎ落とす


f:id:vekitomo-0:20210422201837p:plain


まず、罫線の線をなくしていることで更にシンプルに見やすくなっています。

また、私がキーボードとか親指のアイコンを使っていましたが、それは不要な情報ということできれいに削除されています。

キーボードの色も黒からグレーに変更されていて、主張しすぎず、でもしっかりと目にとまる色になっています。




このような感じで添削してくれました。

いや、すごいな、と思いました。

色使いが多いわけでもなく、決して華美になっているわけではなく、逆に「枠線」などといった無くてもいい情報を削ぎ落としています。よりシンプルになっているのでしょうか。

ですが、見やすく、見てほしいところを浮き出してくれています。

「ですが」というよりも、「だから」なのでしょうか。

感覚的には、「なるほど」と思いますが、 まだまだ知識とスキル不足なので、何がそうさせているのかを理由を持って理解できてません。

やはり、デザインの世界は奥深く、ちょっと勉強しただけではダメだな、と痛感しました。

もっともっと精進せねば、と思っているところです。

弟子入りして、こういったアプローチを体系化・汎用化してみたいな、と思いました。

5月末にPCテクニック本を出版します

さて、今回はパソコンテクニックの資料を作っているのですが、この元ネタは5月末出版の本です。

不毛なパソコン作業を削ぎ落とそう、というPCテクニック本です。

まだAmazonページも完成途上ですが、紹介させていただきます。

超速PC仕事術: 年間240時間を生み出す

超速PC仕事術: 年間240時間を生み出す

参考図書

その他、読んでいる本を紹介します。どれもなかなかいい本だと思います。

一生使える見やすい資料のデザイン入門

一生使える見やすい資料のデザイン入門

  • 作者:森重湧太
  • 発売日: 2016/01/22
  • メディア: Kindle版

プレゼン資料のデザイン図鑑

プレゼン資料のデザイン図鑑