パワポイントの書式コピー作業を9割削減するワザ

 PowerPointのオブジェクトのコピペも面倒くさいですが、同じくらい面倒くさい作業が書式のコピペです。

オブジェクトの中に書いた文字のフォントやサイズ、また、オブジェクトの背景、枠線の色や太さなどをコピペすることがたくさんあります。

 最初からバシッと、オブジェクトの色や文字のフォントが決まればそのような作業の必要はありませんが、PowerPointの場合、資料作成が進むにつれてオブジェクトが増えてきて、サイズのバランスが変わってきたり、メッセージに合わせて色を変更したり、オブジェクトの枠線の太さを変えたりという作業が発生してしまいます。そして、そのような作業は資料作成の終盤に発生することが多いです。つまり、たくさんのオブジェクトを作りきった後に書式変更の作業をしなければいけないということです。

 書式コピーの便利なテクニックを知らないと、フォントサイズのコピペ、背景のコピペ、枠線のコピペなど、膨大な作業量になります。そして、膨大な作業量になるので、最後にはあきらめてしまう、ということになり、最後の資料の仕上げをしきれずに統一感のない資料となってしまう、ということがあります。

 そういった書式コピーに使えるテクニックが「ハケ」です。ハケはホームタブの左側にあるアイコンで、書式だけをコピペする機能です。使い方は、コピーしたいオブジェクトを選択して、ハケのアイコンをクリックするとそのオブジェクトの書式がすべてコピーされます。そして、その書式を反映させたいオブジェクトをクリックすれば、書式まるごとがペーストされます。文字のフォント、色、大きさからオブジェクトの背景、先の太さと色まですべての書式がコピペされます。

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 本当に便利な機能ですが、普通につかうとこのコピペは一回分しか覚えていません。一回ペーストすると通常モードに戻ってしまいます。ですので、2個目のオブジェクトにコピペしたいときは、もう一度ハケをクリックする必要があります。というようにコピペの度にハケをクリックするのは面倒くさいですよね。そのようなときは、ハケのアイコンをダブルクリックしてください。そうすると、コピーした書式を何個でもペーストできるようになります。コピペを終わらせたいときはEscキーでコピペモードをキャンセルできます。

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 また、書式のコピーはキーボードのショートカットもあります。[Shift]+[Ctrl]+[V]で実行できます。ですが、PowerPointを使っているときはマウスでオブジェクトを操作することが多く、書式のコピペをするときもオブジェクトをマウスで選択する、という作業が発生するので、キーボードのショートカットよりもハケのテクニックの方がマウスのままで実行できるので便利です。

 もちろんキーボードでの操作の方が速いときもあるので、どちらのテクニックも使えるようになっておくとより便利になるでしょう。