デザインシンキングの誤解 ~「設計思考」と訳したほうがいいと思う
最近、Design Thinkingというものが以前よりも聞かれるようになりました。
ですが、実は、理解が間違って使われているケースが多いのです。
これは、日本語では、
- デザインシンキング
- デザイン思考
と使われることが多いです。
実は、これが多くの理解の誤りを生んでいるのではないかと思っています。
まず、実際のところ私はDesign Thinkingを実際の仕事では使ったことはありません。
数年前に、研修を受けたときに少し勉強しましたが、私の多くの仕事の場では使う場があまりなかったからです。 そのときのブログを参考にリンク貼ります。
最近の仕事の場で、「デザインシンキング」という言葉がちらほら出てきているのですが、それがどうも理解が間違っているのです。
私は、実際に使ったことがないので、私の理解が間違っているのかな、と不安になり、改めて最近の本を読んで見ましたが間違ってなかったので安心しました。
さて、どのような間違いかというと、
ディスカッション内容を図や絵にしてわかりやすくすることをデザイン・シンキングといったり、
ディスカッションの場でデザイナーに絵を書いてもらいながら進めることをデザイン・シンキングといったりしている
ことが多いのです。
前者は、単に「図解」であり、後者は「ビジュアルレコーディング」というアプローチなのです。
キレイな絵を書いたり、図を書くことがデザインだと思われているのです。
このような誤解を招くのは、日本語で「デザイン」というと「アート」を思い描くことが多いからだと思います。
英語でいうDesignは、「設計」と訳したほうがいいと思います。この場合は。
設計思考。
ユーザーがどのように使うか、どうしたら良いものができるか、という設計を中心に考えるというアプローチです。
- 共感
- 定義
- アイディア
- プロトタイプ
- テスト
という5つのステップが定義されています。 ですが、どのステップからとかいう決まりもなく、行きつ戻りつしながら進める、というようにガイドされています。
つまり、「良きに計らえ」と言っています。
このDesign Thinkingを使うのは、実は難しいのです。
ベースとなるビジネス基礎力がないと使えないのではないか、と思っています。
話がいろいろとそれましたが、
デザインシンキングという言葉を、まだあまり学ばずに使っているとしたら、一度学んでみてはいかがでしょう。
理解が間違っているかもしれません。
参考図書
- 作者:坂元勲
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デザイン思考が世界を変える〔アップデート版〕: イノベーションを導く新しい考え方
- 作者:ティム ブラウン
- 発売日: 2019/11/20
- メディア: 単行本
- 作者:佐宗邦威
- 発売日: 2015/07/22
- メディア: Kindle版