ピラミッド構造からマトリックス構造を作る簡単なステップ
物事を整理するのに、頭の中や紙の上でピラミッド構造で整理することはありますが、ピラミッド構造のまま資料を作成をすることはほとんどありません。
なぜならば、ピラミッド構造で資料にされても見づらいからです。
基本的に、ビジネス文書ではマトリックス構造で情報を整理します。
マトリックスで情報を整理する人は多いですが、 ピラミッド構造とマトリックス構造の関係を理解できている人は意外少ないです。
このふたつの関係を理解すると、思考レベルが一段あがります。
今回は、ピラミッド構造からマトリックス構造するステップを、車を買う際のメーカーや車種の検討プロセスの過程を例に紹介します。
まずはピラミッド構造を作る
まずは、購入を検討する車のメーカーを洗い出してみましょう。
ここでは数はほどほどにして、その他のメーカーを「その他」にくくります。
- トヨタ
- 日産
- マツダ
- ホンダ
- その他
次に車のタイプを洗い出します。
- セダン
- クーペ
- スポーツカー
- ミニバン
- SUV
- その他
この洗い出しをピラミッド構造にすると下の図のようになります。
上位レイヤーにメーカーを持ってきて、その下のレイヤーに車のタイプを配置しました。
ピラミッド構造からマトリックス構造にする
ピラミッドの
- 「メーカー」のレイヤーを縦軸
- 「タイプ」のレイヤーを横軸
にして、マトリックスにするとこのような感じになります。
縦と横はどっちをどっちにしてもいいです。好みとセンスの世界です。
ピラミッドからマトリックスへの配置イメージはこのような感じです。
機械的に変換できるイメージがわかると思います。
ふたつのレイヤーを縦軸と横軸に配置するだけなのです。
レイヤーを一個追加してみる
ピラミッド構造のふたつのレイヤーをマトリックスにする方法は分かったと思います。
もうひとつレイヤーを追加してみましょう。
検討するメーカーを国産車に加えて、外車も対象にしてみます。
ピラミッドで書くとこんな感じに、メーカーの上に「国産車」「外車」のレイヤーを追加します。
マトリックスにも同様に、メーカーの軸の上位に「国産車」「外車」の分類を追加します。
こんな感じでマトリックスにもレイヤーを追加できます。
もっとレイヤーを追加できますが、やり過ぎるとマトリックス自体が煩雑な表となり、マトリックス表記のメリットである「わかりやすさ」がなくなるので、そこそこレベルでやめておきましょう。
マトリックス構造からピラミッド構造へも変換できる
当たり前ですが、マトリックス構造からピラミッド構造への変換もできます。
ピラミッド構造とマトリックス構造は可逆性なのです。
資料にマトリックス表が書かれていたら、それをピラミッド構造に置き換えるトレーニングをしてみましょう。
もし、ピラミッド構造にできないマトリックスだったとしたら、それはレベル感の違うものを分類しているか、MECEになっていない可能性があります。
まとめ
- ピラミッドのレイヤーを縦軸と横軸にしてマトリックスへ配置する
- レイヤーを追加することも可能
- ピラミッド構造とマトリックス構造は可逆性
- 資料で見かけたマトリックスでトレーニングしよう
参考記事
購入する車を検討するプロセスをネタにMECEを簡単に作る方法も紹介しています。
vekitomo-0.hatenablog.jp
その他、ロジカル・シンキングについては、こちらのカテゴリからご参照ください。 vekitomo-0.hatenablog.jp
参考図書
ピラミッド構造を学ぶには、こちらの超有名図書がおすすめです。
ロジカルに考えるための必読書です。
日本語が読みづらいですが。。。
- 作者: バーバラミント,グロービスマネジメントインスティテュート,Barbara Minto,山崎康司
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