コミュニケーション・ミスは発信側に責任がある
システム開発を風刺した絵があります。 業界人にとってはわりと有名な絵です。
この絵から読み取れることはたくさんありますが、
私はこの絵を、コミュニケーションの大切さを教えるときにつかっています。
仕事をするときは、必ずコミュニケーションが発生します。
コミュニケーションの目的は大きくふたつあると思います。
- 何かをやってもらいたい
- 理解してもらいたい
何かをやってもらうためのコミュニケーション
- 資料を作ってもらう
- 何かを調べてもらう
- 期限までに課題を解決してもらう
相手に何かをやってもらい、アウトプットをもらうためのコミュニケーションです。
自分が設定した期限までに、自分が期待したものが出てきたときに、コミュニケーションが成功したと言えます。
自分が期待したものが出てこなかった場合はコミュニケーション・ミスなのです。
何かを理解してもらうためのコミュニケーション
- 計画や手順を理解してもらうための説明会
- トラブルが発生したことを理解してもらうための説明
- 進捗状況を知ってもらうための報告
これらは相手に状況を理解してもらうためのコミュニケーションです。
相手が理解したことが、自分の伝えたいことと違っていたらコミュニケーション・ミスです。
コミュニケーション・ミスは発信側の責任
私は、コミュニケーション・ミスの責任は発信側にあると考えています。
メンバーにもそのように教育しています。
もちろん、メッセージの受け手が
- 説明会で寝ていた
- そもそもメールを読んでいなかった
というケースもありますが、それもひっくるめて発信側に責任があると思っています。
結局、相手でどうであれ、コミュニケーション・ミスによって成果が得られないのは自分だからです。
- メールしたのに、なぜやってくれないのか
- メールで連絡したのに、なんで理解していないのか
- 説明会で手順を説明したのに、なんで理解していないのか
オフィスでのこういった会話のたとえはいくらでもあげられます。
コミュニケーション・ミスのよくある原因
コミュニケーション・ミスとなる原因をいくつかあげてみましょう。
- “メールが長すぎて、かつ読みにくい”
非常によくあるパターンです。
自分の伝えたいことをとりあえず書ききった結果、受け手にとっては非常に読みにくく、内容も理解しにくいメールとなってしまいます。
こういったメールを書く人は、だいたい相手のせいにしてしまいます。
自分が伝えたい事を、「理解してもらいたい」と思ったらそもそも長文にはなり得ません。
- “資料が分かりにくい”
特に解説するまでもありませんね。
いわずもがなです。
もし、資料を作るのが下手だな、と自覚のある人は、このパターンにはまっている可能性があります。
- “説明が悪い”
いくら聞いても何がいいたいのか分からない。
こういったパターンもありますね。
論理的に話が展開できない人に多いパターンです。
- “そもそも分量が人間の理解の限界を超えている”
説明会で説明するパワポのページが50ページもあり、それを1時間で説明しようとするから、早口で説明してしまう。
聞き手はすぐにドロップアウトしてしまいます。
聞き手の反応を見ながらプレゼンや説明会をすればこういった事にはならないです。
発信側はあらゆる工夫をしなければいけない
上記の原因によってコミュニケーション・ミスとならないように、メッセージの発信側はさまざまな工夫をしなければいけません。
- 資料をわかりやすく作る
- 説明会でわかりやすく説明する
など、できること・やるべきことはたくさんあります。
なによりも、まずは、コミュニケーションは発信側に責任があると思えば、コミュニケーションの結果が出るために、いろいろなことを考えて発信するようになります。
まとめ
- コミュニケーション・ミスは発信側の責任
- 発信側は、コミュニケーション・ミスにならないようにさまざまな工夫をしなければならない
参考記事
私がコミュニケーションロスをなくすために工夫しているワザの紹介はこちらです。 vekitomo-0.hatenablog.jp
海外メンバーとのコミュニケーションのポイントはこちらです。 vekitomo-0.hatenablog.jp