問題・課題・ToDoをごっちゃに理解してませんか?
問題が発生しました。
~~~ということが課題です。
ToDoリストで管理しています。
オフィスでよく聞くセリフです。
みなさんのオフィスでは、問題・課題・ToDoってごっちゃになってたりしませんか?
私は、むかし「ごちゃ」ってなってました。
課題一覧で課題を整理しはじめるものの、いつのまにか課題とToDoが混ざり、名前も「課題一覧」から「課題・ToDo一覧」へ。。。
混ざったというより、それぞれ別のものであると理解していなかったからです。
問題と課題とToDoは別のものなのです。
だんご3兄弟のように、ひとつの串にさしてはいけません。
辞書的な言葉の意味
まずは、問題・課題・ToDoという言葉の意味を調べてみました。
『コトバンク - デジタル大辞泉』によると、次のような意味でした。
もん‐だい【問題】
- 解答を求める問い。試験などの問い。「数学の―を解く」「入試―」
- 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題。「そんな提案は―にならない」「経済―」「食糧―」
- 困った事柄。厄介な事件。「新たな―が起きる」
- 世間が関心をよせているもの。話題。「―の議員」
か‐だい〔クワ‐〕【課題】
- 与える、または、与えられる題目や主題。「論文の課題」「課題図書」
- 解決しなければならない問題。果たすべき仕事。「公害対策は今日の大きな課題である」「緊急課題」
トゥ‐ドゥ【todo】
- するべきこと。しなければならないこと。トゥードゥー。「―リスト」
う~~~ん。
ToDoは理解できますが、問題と課題はすぐにはしっくりきません。
それぞれ解釈してみる
私の“問題・課題・ToDoの理解”を絵にしてみました。
問題 ・・・ あるべき姿と現状のギャップ
問題とは、「あるべき姿」に対していまある「現状」とのギャップです。
あるべき姿に対して、現状が届いていないという単なる事象です。
課題 ・・・ 問題を解消するために解決しないといけないこと
課題とは、発生した問題を解消するために解決をしないといけないことです。
例えば、プロジェクトの進捗が遅延しているときは、その状況が問題であり、その理由として、
- 生産性が低い
- スキルが足りない
といったことが課題です。
課題を取り扱うときは頭を使います。 課題分析をして、
- どのようなアクションを打つのか
- だれがいつまでに何をするのか
ということを考えないといけません。
ToDo ・・・ 課題を解決するために作業タスクに落とし込まれたもの
ToDoとは、課題を解決するために作業タスクレベルまで落とし込まれたもの。
課題を分析し、アクションを決めたら、
- 誰が
- いつまでに
- 何をやる
ということが決まります。
それがToDoです。
それを決めたら、あとはそれをやるだけです。
誤解を恐れずにいうと、ToDoレベルになると“超極論”頭を使わずに作業をするレベルのものです。
問題・課題・ToDoをピラミッド構造にしてみる
問題・課題・ToDoをピラミッド構造で表現するとこんな感じでしょうか。
- 問題を解消するための課題
- 課題を解決するためのToDo
私はこんな解釈をしています。
まとめ
- 問題と課題とToDoは別のもの
- 問題は、現状とあるべき姿のギャップ。単なる事象
- 課題は、問題を解消するために解決しないといけないこと
- ToDoは、課題解決のための作業タスク
ちょっと概念的な説明になってしまった感もありますので、今度、具体的な事例で説明したいと思います。
本日のおすすめビジネス書
私が読んだビジネス書の中でおすすめがあれば教えてほしい、というリクエストがあったので、記事の最後で紹介していきます。
できるだけ記事の内容に関連したおすすめ本を紹介します。
(関連が薄い場合もあるとおもいますが、ご容赦ください。
※さっそく今日は記事とはあまり関係のない本です。)
特に強くおすすめする本は、個別に記事にしていきます。
【経営を見る眼 - 伊丹敬之】
経営を軸とした本ですが、特に若手~中堅の時期に読むとよいと思います。とても読みやすい本です。
この本を読むと、会社がどのように動いていて、その中での自分の位置づけや役割を理解できます。
そして、自分が読んで感じたことを明日からの仕事にいかすといいと思います。
私は本を読んだら線を引き、ページの端を折るのですが、この本はページの端を折りすぎて、本の厚さが1.5倍位になりました。
特に、「第3部 リーダーのあり方」が、私の中で一番しっくりリーダーシップを咀嚼できました。
「リーダーのあり方」からいくつかの文章を引用します。
- 真のリーダーとは、人がついてくる人、人がついていこうと思える人、である。
- 他人が想定通り動かないのは、その他人の目的、情報、思考様式、感情のどれかについてきちんとリーダーが理解していないからだ。
- 一つの筋を通してぶれないからこそ、人はついていこうとする信頼感をもつ。
ぜひぜひ、読んでもらいたい本の一冊です。
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