ひとりひとりがプロフェッショナルとしてフラットにいこう
私は、「上司」と「部下」という言葉が好きではありません。理由は、その言葉に上と下という言葉が入っているからです。
多くの会社では、組織はピラミッド型の階層構造にはなっているので、構造上、「上」「下」という構図ができてしまいます。ですが、ひとりひとりは自分の担当領域についてプロフェッショナルであり、仕事をする上ではそれぞれのプロフェッショナルとしてフラットに議論ができるような環境がベストだと思っています。
アクセンチュアでは、「Think Straight, Talk Straight」という言葉があるくらい、立場に関係なく自分の考えたことを、臆することなくしっかり伝えることが求められる社風であると言われています。
一方で企業によっては、「忖度(そんたく)」という言葉が出てくることがあります。
忖度の意味は次のようです。
忖度とは、「他人の内心を推し量り(察して)よしなに(いい感じに)取り計らうこと」といった意味合いの表現である。特に明示されていない、相手の内心に秘められている部分を、適切に汲み取って、うまい具合に対処する、ということ。言外の要望を察するということ。
「他人の内心を推し量り(察して)よしなに(いい感じに)取り計らうこと」とあり、決してネガティブな意味に限らないですが、2017年に森友学園問題で流行語大賞の候補に上がったことで、ビジネスの現場ではネガティブに使われることがほとんどではないでしょうか。
つまり、
- 偉い人に受け入れられやすい提案をする
- 上下関係の立場を(変に)考慮して、本音の意見を言わない
などといったことだと思います。
ですが、本来は、ひとそれぞれ自分の担当する仕事に対してはプロフェッショナルであり、 その立場において、上下関係なくフラットに意見を言える環境がベストだと思います。
ただし、最低限の礼節は保つことが前提ですが。
そういった環境を目指したいな、と思っています。
参考図書
プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
- 作者:P・F. ドラッカー
- 発売日: 2000/07/01
- メディア: 単行本
- 作者:ハロルド・ジェニーン
- 発売日: 2004/05/15
- メディア: 単行本
- 作者:大前 研一
- 発売日: 2005/09/30
- メディア: 単行本