「頭がいい」と「仕事ができる」と「出世する」はちがう
世の中に頭のいい人はたくさんいます。
頭がいい、というのはいろいろと見方がありますが、ここではざっくりと頭のいい人、としておきます。
その頭のいい人たちがあまねく仕事ができるか、というとそうではありません。 たとえば、受験戦争に勝っていい大学に入った人が仕事ができるとは限らない、ということです。 これは、例を出さなくてもおおよそみなさんの周りでもいることでしょう。
そして、頭の善し悪し関わらず、仕事ができる人が偉くなるかというと、これまた、そうとは限りません。
仕事で必要な頭の良さ
私が思う、仕事で必要な頭の良さとは、「自分で考える力」です。
答えがない状況の中で、いかに自分で考えて自分なりの答えを出すか、です。
その答えは○か☓かを一意に決められるものでもありません。
いくら記憶力が良くても、いくら暗算が得意であっても、言われた仕事しかできない人は仕事ができる部類には絶対に入れません。
自分で道をひらくために、どれだけ考えられるかが必要だと思います。
仕事ができても上に上がれない人と上がれる人
仕事ができる、というのも定義がいろいろと分かれそうです。
自分の担当の仕事をバリバリデキる人は「仕事ができる」と評価されることが多いです。
一方で、いわゆる「偉くなる」人は、それに加えて人と組織を動かすことができます。
担当者として優秀な人を、リーダーにした途端にパフォーマンスを出せなくなった、というケースをたくさん見てきました。
リーダーや責任者という仕事は、担当者とは別のスキルが必要になります。
責任持って判断して、チームや組織をリードする、いうことが必要になります。
また、一方で、運やタイミングといったことも必要になります。
例えば、上の人が、ポジションアップでいなくなったタイミングで自分が選ばれた、ということです。
タイミングが良かったなぁ、と言われがちですが、そういった人たちの多くは、「そのタイミング」が「いつ来てもいい」ように準備をしているのです。
人生を逆算して設計する
毎日毎日、その日その日の仕事を頑張ることは大切ですが、それよりもゴールを決めてそこから逆算してキャリア設計をすることの方が大切です。
毎日毎日の積み重ねの結果、ステップアップする人と、逆算からのマイルストーンを決めて、いわゆる目標設定をしている人の方がステップアップが早いです。そういう人たちは、同じようなレベルの仕事を何年もやっていると焦ってしまうのです。
自分ができるようになった仕事は次の人ができるようにしよう
自分ができるようになった仕事は、下の人間に渡してそいつができるようにしろ
と、昔、先輩に言われてことがあります。
自分ができる仕事をいつまでもやっていては次の仕事、上のレベルの仕事に取りかかれない、という意味でした。
それ以来、自分ができることは後進に伝授して、自分は次のステップにチャレンジするように心がけています。
参考図書
- 作者:村上 賀厚
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: 単行本
出世する伝え方 「選ばれる人」のコミュニケーションの極意 (きずな出版)
- 作者:伊藤 誠一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/06/08
- メディア: Kindle版
- 作者:中尾 ゆうすけ
- 出版社/メーカー: すばる舎
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: Kindle版
- 作者:平康慶浩
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: Kindle版
- 作者:高嶋 ちほ子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/04/19
- メディア: Kindle版
- 作者:平康 慶浩
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2016/06/07
- メディア: Kindle版
- 作者:佐々木 常夫
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/11/10
- メディア: Kindle版
- 作者:『THE21』編集部
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2019/09/26
- メディア: 単行本