クリティカルパス上のボトルネックにプロアクティブに手を打とう

「タイムマネジメント」ということを考えるときに大切な考え方が2つあります。

それはクリティカルパスとボトルネックです。

クリティカルパスとは、プロジェクトマネジメントの考え方のうちの1つで、様々な多くのタスクが平行する中で、順序・依存関係を考えて最も長くなるタスクのつながりの経路をいいます。家を出てバスに乗って駅について、電車に乗って降りてオフィスに到着する。これがクリティカルパスです。この移動中にスマホでメールチェックするとか、午前中の会議の資料確認する、というのは、これらの作業が遅れてもオフィスに着く時間は遅れないのでクリティカルパスになりません。つまり、このクリティカルパスにある作業を遅れさせないことが重要になります。

 ボトルネックとは、ボトル(ビン)のネック(首)にあたる部分で、ビンに入った飲み物を逆さまにして出そうとしても、ネック部分の太さ以上には出ていかないことからきています。つまり、ボトルネックを解消することが作業効率を上げることにつながります。

この2つを考えると、クリティカルパス上にあるボトルネックを解消することが仕事のスピードを上げるために重要となります。クリティカルパスを見極めて、そのパス上にあるボトルネックを解消する、ということになります。

 そして、この上でさらに差をつけるポイントがあります。それはプロアクティブに手を打つ、ということです。ボトルネックがボトルネックになる前に手を打つのです。クリティカルパスがどのルートであるか、そしてパス上のボトルネックがどこになるかを思考を未来に先送りして先読みして、今から手を打つのです。

 これはプロアクティブとリアクティブという表現もできます。ボトルネックが顕在化してからリアクティブにアクションを起こすか、顕在化する前に検知してプロアクティブに手当をするか、当然、後者の方が望ましいです。

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