会議に参加するとき、参加の仕方次第で成長するかしないかが変わる

会議におけるビジネススキルといえば、一般的にはファシリテーションとか、ブレストや議事録の取り方などが語られます。

ですが、ほとんどの人が参加する会議は自分がリードすることよりも、イチ参加者として参加することの方が圧倒的に多いです。 今回は、会議の参加の仕方について書いてみたいと思います。

特に、若手から中堅にかけての人がこの点を意識しておくことで成長のスピードが加速すると思います。

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自分の上位者の発言を自分でシミュレーションする

上司や先輩といった人と会議に一緒に出ることは多くあると思います。 そのとき、会議で同席する立場であったとしても、自分ならこう話す、こう説明する、ということを考えるようにします。

提案、進捗報告、トラブル報告など、いろいろな場面があると思います。そのときに自分であれば何と言うか、まず自分で考えます。

そして、多くの場合、GAPが生じます。自分ならこのように話をする、と思ったことと違うことを上司や先輩が言ったりします。

それ自体は問題ではありません。

大切なことは、その違いの理由を考えるのです。

持っている情報量の違い 考え方、価値観の違い 視点、視野の違い

さまざまあると思います。 何が違うから、口にするコメントが違うのか、ということを理解することが大切です。

この訓練を積んでおけば、いざ自分がその立場になったときに戸惑うことが少なくなります。 また、自分には持ち合わせていない視点などに気づいたりもします。

相手の発言を採点する

例えば、お客さんとの打ち合わせとか、社内でも違う部門の人との打ち合わせなど、どちらかというと、こちらと「あちら」という打ち合わせの場合。

相手が何を言ったか、その発言を採点するようにします。採点といっても、点数でなくて、○・△・×といった程度でいいです。

相手が、こちらに対して攻撃的な場合、

言っていることは妥当なのか
的を得ているのか
感情論だけでないか

などといった観点で採点します。

こうすると、自分ならこのように言うのに、といったベンチマークができます。 また、相手の発言のレベルがわかれば、例えば、理不尽なことを言われたとしても「この人ならしょうがないな」と割り切ってしまうこともできます。

会議は格好の学びの場

このように、会議の場は、とても貴重な学びの場です。 自分が上司・先輩に悩みを相談したり、グチを言ったりしたときの対応も、「なるほど、こういう風に対応するのか」といった学びになり、自分のオプションのひとつに加えることができます。

単に聞くだけ、議事録を取るだけ、といった気持ちで会議に参加するのはもったいないです。せっかくの貴重な時間を自分への学びの場にしていきましょう。

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