リーダーは計画に戦略を込めるべし
システム開発の世界では、開発規模を見積り、見積りの結果を受けて計画を立てていきます。
開発規模を『人月』という単位で表します。100人月の仕事であれば、1人が100ヶ月掛けると100人月。 10人で10ヶ月でも100人月です。
そして、現場でよく目にする計画は、その計算通りの計画をたてることです。 100人月の見積りに対して、10人☓10ヶ月という計画です。
私は、このような計画を算数上の計画と呼んでいます。 算数上、と言っているのは、普通に加減乗除のレベルでの計算であるからで、ある意味、揶揄してい使っています。
10人月だから10人☓10ヶ月という計画をたてるのは算数の世界です。 算数レベルの計画は、ある意味「何も考えていない」ということを意味しています。
リーダーは、計画に対して戦略を込めないといけません。
どうすれば効率的に、短期間で、品質を確保しながらプロジェクトを進められるか。
考えることはたくさんあります。
作業の段取り次第でスピードが変わりますし、体制の組み方でも変わってきます。 この戦略こそ、リーダーの知力と意思を込めるところです。
私はよく、配下のリーダーが持ってきた計画に対して、
『魂はこもっているのか?』
と聞いています。
算数の世界でない計画。自分の知力と意思と魂を込めた計画をつくる意識を持つといいでしょう。