難しい仕事でも、基本の延長である

システム開発をしている私の業種でいうと、超トラブルプロジェクトというのは、いわゆる難しい仕事です。 他にも難しい仕事はたくさんあると思います。

ちょっと勘違いされやすいのは、難しい仕事は何か特別なことをしているのでは、ということ。

ですが、まったくそんなことはありません。 あくまでも、基本に忠実に、基本の応用を実践しているのです。

ただ、その基本の応用は簡単なものではありません。

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車の免許を取って一般道を運転できるからと言って、F1を運転できるわけではありません。 船舶免許を取って穏やかな海をクルージングできるからといって、大きな船で荒海を乗り切れるわけではありません。

私のプロフェッションはプロジェクト・マネジメントで、その基本はPMBOKというものがあります。ですが、それを知っているからと言って、炎上しているプロジェクトの火を消せるわけではありません。

ですが、F1ドライバーにしても、車の運転の基礎・基本があり、それらを高い技術まで成長させてF1を運転しているのです。もちろん、普通車には必要のないスキルやテクニックも使っています。

サッカーにしても、超一流選手も基礎があって、それらを高いレベルで実践しています。選手それぞれにスタイルや個性がありますが、それは基礎ができている上でのこと。

今、自分がそれほど難しい仕事をしていなくても、その難しい仕事ができるようになる準備をしておいた方がいいと思います。

そういった仕事は突然降って来ます。そのときに準備不足が理由でできないとしたら、チャンスを逃すことになります。

私はプロジェクトマネジメントが専門職ですが、その知識以外にもロジカルシンキングや心理学、統計・分析学、組織論、戦略論、ネゴシエーション、歴史学、ドキュメンテーションなどといった学びをしてきました。

いざというときに自分が使える武器は多ければ多いほどいいと思います。そのためには、普段からの準備が必要です。

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