プロは納得感ない仕事もやり遂げるべし 〜むしろ納得できない、という芯があるくらいの方がいい

仕事は納得感を持ってやる方がいい、というのは言わずもがなだと思います。
気持ちよく仕事ができる方がいいに決まってますよね。

ですが、組織に属している以上、すべてのことに納得感を持って仕事ができるのでしょうか?

f:id:vekitomo-0:20170308004331j:plain:w300

私はNoだと思っています。

まず、『納得』とは何でしょうか?単語的な意味をデジタル大辞泉的には次のように説明されています。

なっ‐とく【納得】
[名](スル)他人の考えや行動などを十分に理解して得心すること。
「納得のいかない話」「説明を聞いて納得する」

十分に理解して得心すること、と説明されています。 十分に理解して・・・・。私はちょっと違う解釈をしています。

『理解』と『納得』とは違うものと捉えています。

『理解』は、物事の道理を頭で分かること。相手の話の筋道を頭でわかること。

だと思います。一方、

『納得』とは、気持ちが受け入れること。

だと思います。
つまり、 - 理解して、納得する - 理解はするけど、納得はできない ということが起こります。

さて、今回のテーマは後者の『理解はするけど、納得はできない』です。

納得できない仕事はやらないのが正解でしょうか?納得できる仕事だけをやっていっていいでしょうか?

会社とか何かの組織に属している以上、納得できないことは多々あると思います。

私の場合、システム開発の仕事をしていて、かつ、トラブルプロジェクトを担当しているので、いわゆるQCD(Quality-Cost-Delivery)のバランスが全く取れていません。

バランスの取れていない状況の中でバランスを取れ、という指示が来たりします。

状況が状況だけに、バランスが取れていない中でバランスを取らないといけない、ということは『理解』しています。
ただ、その方法に納得ができないことはあります。

そのようなときにどうするのか?

プロであれば、納得できなくてもやるべきだと思っています。
むしろ納得できない、という自分の主張がある方がいいと思います。

納得ができない、ということは、自分ならこうする、という主張があることだと思います。 その自分の主張を曲げてまで納得する必要はありません。

ですが、組織にいる以上、方針は上位のリーダーが決めることで、下の人間は方針に従わなくてはいけません。

プロである以上、そういったことを受け入れてやり遂げることも必要です。 プロは組織のために貢献するものです。

ただ、リーダーの立場からするとちょっと違います。
下のメンバーにいかに納得感を持って仕事をしてもらうか、に気を配らなければいけません。

納得感ない仕事をやり遂げられるようなプロは、組織にはそんなに多くありません。 リーダーとして意識をするのは、配下メンバーがいかに気持ちよく働き、大きな成果を生みだせるか、なのです。

  • 下の立場のときは、納得感なくてもやり遂げる
  • 上の立場のときは、下に納得感を持たせる

世界のトップを10秒で納得させる資料の法則

世界のトップを10秒で納得させる資料の法則