リーダーはメンバーにチームの夢と目的を語ろう
「3人のレンガ職人」という有名な話があります。 自己啓発関連で本やネットを読んでいると、よく出てくるネタです。
ある旅人が小さな町の広場で同じ作業をしている3人のレンガ職人に出会います。
旅人が1人目のレンガ職人に
「あなたは何をしているのですか」
と尋ねると、職人は
「見ればわかるだろう。レンガを積んでいるんだよ」
と答えました。
2人目のレンガ職人にも同じ質問をすると、
「レンガを積んで壁を作っています。」
と答えました。
3人目のレンガ職人に同じ質問をすると、
「教会をつくるためにレンガを積んでいます。この教会は多くの信者の大切な心のよりどころ。いいものをつくってたくさんの信者に喜んでもらいたいのです」
と答えたそうです。
個人個人の仕事の取り組み姿勢について、レンガを積む作業を目的とするのではなく、もっと大きな夢と目的を描いてレンガを積む作業をするべきであるという示唆するときによく引用されます。 作業を目的とするのではなく、もっと崇高な目的のために今の作業をやっているのだ、と。
これは個人個人のビューからの観点で語られることが多いですが、リーダービューからも重要なポイントになります。
チームは教会を設計する人、レンガを積む人、天井に絵を描く人などいろいろな役割のメンバーで構成されます。
そのチームメンバー全員に、
われわれのチームは教会を作っているんだ。街の人のためになる教会を!
という共通の夢と目的を伝えることが大切です。
その大きな夢と目的のために、メンバーがそれぞれの役割を果たして、全員で教会をつくるんだ、という気持ちを醸成するのです。
チーム全員がチームの目的を理解しているかどうかは、チーム力に大きな影響を及ぼします。
レンガを積むことが目的のメンバーばかりだといいものは作れません。
私もできるだけプロジェクトの目的、チームの目的・ゴールを共有するように心がけています。自分がメンバーであれば、それを理解していたほうが仕事のやりがいがありますし、リーダーにはそれを伝えて欲しいと思いますから。