インターンシップ生に課した若手育成に使える3つのルール
つい先日ですが、私のチームでインターンシップ生を二人受け入れていました。
最近の学生さんは真面目というか、意識高い系ですね。
私はインターンシップなんて知らなかったですもん、学生のとき。
さて、
インターンシップは8日間で現場プロジェクトを体験する、というプログラムでした。
その中で、3つのルールを課しました。
これ、いい結果を得られたので、若手育成にも使えるな、と思ったので紹介します。
まず、インターン生を受け入れる前に、どんなプログラムにしようかとメンバーと考えていました。
システム開発の現場なので、プログラミングをやらせるか、とかいう案もありました。
ですが、最終的には、自分たちで考えて気付きを得るプログラムにすることにしました。
簡単にいうと、
- ある命題を与えて
- それに対するアプローチを試行錯誤してもらう
です。
その中で、
- タイムマネジメント
- ロジカルシンキング
- マネジメントスキル
の一端を学び、刺激を受け、この後の学生生活を通じてそのスキルを身につけてもらうような感じにしました。
そうした理由は、
たかだか8日間くらいでは一定レベルのビジネススキルを習得するのはできないからです。
スキルを身に付けるというよりは、気付きを得てもらう、ことを重視しました。
さて、インターンシップ生に課した3つのルールを紹介します。
① MECEであること
まずは全体像をおさえてください。
その上で、いま、議論していることが全体の中のどの部分のことであるかを意識してください。
まさに、
言うは易く行うは難し
の世界です。
本を開くと、MECE、MECEとやたら出てきますが、本当に実践しようとするとできない人が多いです。
レベルや粒度が合わなかったり、そもそも全量が何かがわかっていなかったりします。
自分でやってみようとすると、簡単にはできないことがわかり、できないということを実感してもらいました。
② 構造化すること
目の前の事象を構造化してください。
構造化するときは、分類し、階層構造にすることが必要です。
これができればおのずと重要なポイントが見えてきます。
構造化せずに、小説風に話をしてはダメです。
構造化するということは、物事の相関関係を整理するということです。 ビラミッド構造のレイヤーを合わせること、粒度を合わせること、位置関係を明確にすること、などです。
これらを整理して、構造化せずに会話すると井戸端会議となってしまいます。
すなわち、論理的にものを話せない、ということです。
繰り返しですが、これも簡単にはできません。
③ 図解すること
人と会話するときは、必ずノートに図解してみてください。
書いていいのは図と単語だけ、文章は書いてはいけません。
①と②ができていれば図解はできるし、逆に、図解できないということは①と②の整理ができていないということです。
インターンシップ生には、必ずノートに図を書いてコミュニケーションをするようにいいました。
そして、
いまは絶対できないはずだよ!
と言い添えました。
図解できるということは、物事を構造化して整理できているということで、
図解できないということは、物事を構造化できていないということ。
普通のビジネスパーソンでも、図解しろ、というとペンが止まってしまうのです。
これは、私が、いまのプロジェクトチームにも課していることです。
最初はうまくできませんが、これができるようになると、個々のスキルレベルが上がってきます。
これは実体験として間違いなく言えることです。
まとめ
次の3つの課題をインターンシップ生に課しましたが、これは実は、若手ビジネスパーソンの育成にもきっと有効であると思います。 各々の業界・業種に特化したスキルではなく、ビジネスパーソンとしての基本的スキルを身につけるきっかけをうみだします。
- MECEであること
- 構造化すること
- 図解すること
最後に、
インターンのふたりのKくん、ありがとう!
今回の経験をいろいろと役立ててください。
こちらもいい経験になりました。