ビジネスで完璧主義は捨てよう ~100点を目指す必要はない
学校・受験勉強では、100点を目指して、1点でも多くとることが価値のあることでした。
ですが、ビジネスにおいてはそうではありません。 全ての仕事に対して100点を目指してはいけません。
そもそも100点が必要な仕事はごくごく限られています。
80点の仕事でもいいものもありますし、40点の仕事でもいいものもあります。
80点のものを100点まで引き上げるのは非常に労力がかかるものです。
その労力をかけるべきケースはほとんどありません。
まずはその仕事のゴールの点数を決める
先週やった仕事の中で、完了させた仕事をいくつか思い出して見てください。
その完了した仕事は何点で仕上げましたか?
100点ではなかったと思います。
逆に、先週の仕事で、その仕事の完了の点数を決めてとりかかったものはありますか?
ゴールの点数を決めてから仕事を取り掛かるクセがついていないひとは、しばらくは点数を決めてから取りかかるようにするといいです。
例えば、
「何かを調査して、結果をまとめる」という仕事でも、「誰に対して結果を出すのか?」ということで、必要な点数は違います。
- 社長向けなのか
- お客様向けなのか
- 直属の上司なのか
- 同僚なのか
- メンバー向けなのか
ちょこっと調査をして、手描きのメモでも良い場合もありますし、調査したデータの出典まで含めて、しっかりとパワーポイントで資料を仕上げないといけない場合もあります。
ありがちなのは、
メモレベルで調査結果をまとめる20点レベルでいいのに、80点の労力をかけてしまう場合があるということです。
上司に調査結果を報告したところ、
「こんなにきれいにまとめなくてよかったのに」
と言われたら、残念ながらムダな時間を投下してしまったことになります。
その時間で他の仕事をすべきでした。
期待を上回るという意味ではいいかもしれませんが、書けなくていい時間と労力をかけたことになります。
最初に目的と相手に合わせた点数を決めて、その点数をとるに必要最低限の労力のみをかけるようにしましょう。
必要十分なレベルでアウトプットする
大切なのは、
- 必要最小限の時間で
- 必要最低限のレベル
のものをアウトプットすることです。
軽自動車で十分なところにフェラーリを持ってきても意味はありません。
最後に、ちょっとだけ期待を上回る
おまけで、必要最低限のレベルに少しスパイスをいれて相手の期待を少しだけ上回るのです。そうすると評価があがります。
例えば、
- 設定された期限に対して少し早くアウトプットする
- メモレベルでいい、と言われても、10分でパワポに簡単にまとめる
- 自分ならこういう情報もあったらいいな、というものを追加で調査してみる
- 調査だけでいいと言われていても、分析してアクションを提案してみる
などなど、いろいろあります。
常に高い点数のものを出し続けることが大切なのではありません。
そのときどきに必要な点数に対して、少しだけ上乗せすればいいのです。
そうすると、
「こいつ、やるな」
という評価につながります。
自分が仕事を発注するときは点数を伝えてあげましょう
私は、仕事を受注するたびに
「どのレベルで仕上げればいいか」
を確認していたら、
「そんなのは自分で察して考えろ」
と言われたことがあります。
ちょっと納得感はなかったですが、それはそれとして「察して考える」トレーニングだと思って、その人に対してはそのスタンスで対応することにしました。
ですが、自分がメンバーに仕事を発注するときは、
- 何点レベルのものを
- いつまでに仕上げてくれ
と伝えるようにしています。
それがチーム内にムダな仕事をなくすことにつながりますし、それがリーダーの役目だと思っています。
まとめ
私は、仕事の点数を決めてから取りかかることが大切だと思ってます。
- 100点の仕事を目指してはいけない
- 取りかかる前に点数を決めよう
- 最後に、少しだけスパイスをつけて評価をあげよう
- 自分が発注側のときは、点数と期限を伝えてあげよう
仕事を段取るときも、完了の点数を決めてから段取るようにしましょう。