トラブルリカバリ日記-004 ~現場に入る前にヒアリングシートを作る
トラブルプロジェクトの現状を把握するために、まずはドキュメントを集めて読み込み、そして何が、なぜ悪いのかと仮説を立てよう、ということをこちらの2つの記事で書きました。
さて、次は何をするかというとヒアリングシートを作ります。
ここまでのステップで、どのようなプロジェクトで、何を作っていて、どこに問題がありそうか、根本原因はどこにありそうか、というアタリがついている状況まで来ています。
ここまででも、一定の準備はできていると言えますが、もう一歩準備をすすめます。
ヒアリングシートを作るのです。
仮説を立てたなら、その次のステップは仮説の検証なので、プロジェクトメンバーにヒアリングをしないといけません。 そのヒアリングを効率的に行うためのヒアリングシートです。
誰に何を聞くのか。体制図を見ながら誰が何の担当であるか、なども考えながらヒアリングシートを作っていきます。
このヒアリングシートを作るときに意識をしておきたいことは、ヒアリング項目をカテゴリごとに整理する、ということです。
例えば、QCDであれば、品質(Q)、コスト(C)、スケジュール(D)というカテゴリです。QCDであれば、ざっくりしすぎているのでPMBOKの知識エリアをフレームワークにしたり、プロジェクト体制のチームをフレームワークにしてもいいです。
ポイントは、何かしらのカテゴリで整理するということです。そして、そのカテゴリレベルでMECEにしておくことです。
カテゴリレベルでMECEにしておけば、ヒアリングのときに新しい話がでてきたときに、それが該当するカテゴリに項目を追加していきます。そうすることで、漏れのない仮説検証を進めることができるのです。
もし、ヒアリングシートをつくる、といってExcelでノベタンで質問項目を書き出すようなイメージを持たれたとしたら、カテゴリ分類するワンステップを入れてみてください。
トラブルリカバリ日記としてこちらに書きしたためています。
過去の記事はこちらからご参照ください。