「整理」と「整頓」は同じ?ちがう?
『整理整頓』とはよく言われますが、整理と整頓とは何がちがうのでしょう?
私自身、これまでこの2つの意味の違いを考えたこともなく「整理整頓」とまとめて捉えていましたし、意味も、ごちゃごちゃにとっちらかってるものを綺麗にする、くらいにしか考えてませんでした。
先日参加したセミナーで、整理と整頓について学び、なるほどと思いましたのでまとめてみたいと思います。
整理とは
「整理」という言葉は大辞林 第三版では、次のように意味づけられています。
せいり【整理】 ( 名 ) スル
① 乱れているものをそろえ、ととのえること。 「引き出しを-する」 「論点を-する」
② 不必要なものを取り除くこと。 「小枝を-してから生ける」 「人員-」
③ 株式会社が支払い不能・債務超過に陥るおそれや疑いがある場合、裁判所の監督下に会社の再建を図る目的で行われる旧商法上の手続き。会社法制定により廃止。会社整理。 → 法的整理
ポイントは、②の不要なものを取り除く、というところです。 雑多にとっちらかったものを整える中で、いらないものを捨てる、という「判断」をするのです。
整頓とは
同じように整頓という言葉を調べると次のような意味定義がされています。
せいとん【整頓】 ( 名 ) スル
物事をととのった状態にすること。 「整理-」 「道具類を-する」
これはちょっと補足が必要ですね。
「ととのった状態にする」ということを言い換えると、インデックスやラベルをつける、ということになります。 ここがポイントです。
整理は不要なものを捨てる、整頓は必要なものに対して抽出しやすいようにインデックス、ラベルをつける、ということになります。
図にするとこんな感じ
これらの意味を踏まえて「整理整頓」を図解してみました。汚い手書きですがこんな↓感じです。
パソコンのデスクトップにアイコンがとっちらかっているとき
- 要不要でファイルを整理する(いらないものはゴミ箱行き)
- 残ったファイルをフォルダに仕分けていく(インデックス、ラベル貼り)
という作業がまさに整理整頓です。
整頓整理とは言わない
整理整頓とは、まず、
- いらないものを捨てる
そして
- 必要なものにインデックス(ラベル)を貼る
ということになります。
ですので、整頓整理とは言わずに、整理整頓となるのです。
「整理整頓」と四字熟語のように捉えてる人も多いと思いますが、このような違いがあることを念頭に仕事に活かすといいと思います。
ちなみに、このセミナーはこの本↓の著者さんのセミナーでした。いろいろとタメになりました。
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図解関連でいうと、私はこの本↓が非常に参考になりました。読んでおいて損はない本だと思います。
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