すべての仕事の基本、「IPO」を意識しよう
システム開発の世界では「IPO」という言葉があります。アイポと読みます。
これは、
Input(インプット)→Process(処理)→Output (アウトプット)
の3つの頭文字を取ったものです。
すなわち、インプットを処理してアウトプットを作成するというシステムの流れを意味しています。 あらゆるシステムは、このIPOの膨大な組み合わせと連なりで成り立っています。
実は、この構造はあらゆる仕事においても共通です。どんな仕事でもインプット となるものがあり、私たちが仕事をすることでアウトプットが生まれます。そして、 アウトプットは次の仕事のインプットになります。 つまり、いまの目の前の自分の仕事が、誰かの次の仕事のインプットになるということです。
そう考えると、おのずと自分の仕事をどのレベルのものでアウトプットすればいいかを考えるはずです。
つまり、次の仕事のインプットとして適切なレベルのものを出すことで、仕事の ムダを省くことができます。 過度に力を入れすぎたものを作ってしまうとムダに時間と体力をかけたことになりますし、逆に不十分なものをアウトプットしてしま うと次の人の仕事に負荷がかかってしまいます。
「自分の次に仕事をする人を『お客様』と思って仕事をしろ」
私が若い頃に先 輩から言われた言葉です。
社内でも取引先でもこれを意識すれば、粗雑な仕事はで きなくなるはずです。 仕事で人のことを気づかうというのは、「お疲れさま」と声をかけたり仕事を手伝ったりするだけではありません。
どうすれば他の人が楽になるか、他の人が仕 事をやりやすくなるかを考えることが、いまのあなたの持ち場での気づかいになるのです。
気づかいができる、できない、というのは、結構仕事では大切なことだと思っています。