デザイン思考(Design Thinking)とは何? を簡単にまとめてみた

最近、デザイン思考(デザインシンキング)の勉強をしたのでちょっと書いてみたいと思います。
ちょっと前?だいぶ前?から目にするようにはなっていましたが、その先には進まないままでした。

今回、ちょっとしたことがきっかけでデザイン・シンキングを勉強したので、自分の整理のためにもまとめておこうと思います。

ここでは、デザイン・シンキングの内容を書いてもしょうがないので、私の解釈を中心に書きたいと思います。
デザイン・シンキングって何?というのが知りたい場合は、Webや書籍を読んでみてください。

ちなみに私が読んだ本こちらです。デザイン思考に初めて触れましが、初心者には読みやすく理解もしやすく、初めて読むのにいい本だと思います。

デザイン思考とは~~

まず、ひと言でサマると、

イノベーションを生み出すために、卓越したデザイナー思考法を活用すること

とのことです。

???ですが、これを分解すると2つのキーワードが抽出されます。
ひとつは、『イノベーション』、そしてもう一つは『デザイナー思考』です。

まず、デザイン・シンキングの一番の目的は、イノベーションを生み出すこと、です。

これは、従来のロジカル・シンキングでは限界があり、それを打開するのがデザイナーの思考法、デザイン・シンキングであると言っています。

では、デザインシンキングとは何か?
私が解釈したポイントは3つです。

  • 顧客視点でものごとを考えること
  • アイディアを発散し、収束させる
  • プロトタイプを作り、早く可視化して、改良を重ねる

顧客視点でものごとを考えること

仕事は常に顧客視点で、と言われますが、それをより強く言っています。さらにいうと、名詞で語るのではなく、動詞で語ろうと。顧客の動きに着目して、本当に顧客が欲しているニーズを見つけよう、というのがポイントです。

では、これは目新しいか?私はそうは思いませんでした。
視野・視座・視点を切り替えることができるのであれば、それがすなわち顧客の立場に立って考えることがだと思うからです。

vekitomo-0.hatenablog.jp

アイディアを発散し、収束させる

アイディアをたくさん出すことが重要とのことです。たしかにそうだと思います。ですが、そのアプローチはすでに存在しているブレストだったりしています。逆に、アイディアを収束させて、具体的なアクションにする部分の既存のアプローチを使っています。

すなわち、これらはこれまでのロジカル・シンキングの世界で使っているものです。

プロトタイプを作り、早く可視化して、改良を重ねる

デザイン・シンキングでは、早くプロトタイプを作り、改良を重ねることで、早く市場へ出していくことができると言っています。
これも、これまであったアプローチで、システム開発の世界ではアジャイル開発と呼ばれていたりもしますし、プロトタイプを作ってそれを改良していくのは、よくやっていることだと思います。

イノベーションを起こすには~~

顧客視点で物を見て、アイディアを出して、プロトタイプを作る、というのがざっくりしたイノベーションを起こすアプローチと言っています。

ですが、イノベーションはそんなに簡単には起きない、その理由のひとつは大企業病にあると言っています。大企業では、ビジネスパーソンがリスクを取って博打を打つことができないので、イノベーションが起こりにくいということです。イノベーションのジレンマチックなことです。

なので、チャレンジを恐れずトライしていきましょう、と言っています。

最後は気持ちの問題にとなっています。

つまるところ何なのか?

ちょっとネガティブな解釈が多くなってしまいましたが、つまるところ何なのか、というところですが、次のように解釈を整理しました。

デザイン・シンキングは、

- 『イノベーションを起こすこと』が目的であり
- そのアプローチは既存のアプローチの組み合わせである
- 顧客視点で、アイディアを発散・収束し、早くプロトタイプを作ること
- リスクを恐れず、イノベーションにチャレンジすること

である。

デザイン・シンキングが、ロジカル・シンキングの取って代わるものではないです。 新しいアプローチのひとつとして、このアプローチも使えるようになっておけばいいと思います。

セミナーを開催します

7/9にセミナーを開催します。書籍では、仕事を速くするためのテクニック的なことを中心に書いていますが、セミナーでは、ビジネスパーソンに必要な仕事のアプローチについて、ロジカル・シンキングの思考法を中心に行おうと考えています。

store.kadokawa.co.jp