強いチームを作るためにはハードルを下げてはいけない
先日、東洋経済オンラインに寄稿した記事の中で、
部下のモンキーは背負ってはいけない
と書きました。
その記事の中で、
私はメンバーが
「どうしたらいいですか」
と聞いてきたときには、必ず
「どうしたらいいと思う?」
とおうむ返しで返事をすることに決めています。
ということを書いていましたが、
そうはいっても、メンバーは答えを持ってこないよ
という話をもらいました。
まあ、たしかにそれはそれである意味、事実でもあると思います。
ですが、強いチームを作るのであれば、
メンバーに課すハードルは下げてはいけない
と私は考えています。
いまは、メンバーが答えを持ってこなくても、時間をかけてでも、持ってくるようにしないといけません。
メンバーに上のレベルを求めて、高いハードルを越えられるようにしないかぎりは、チームが強くなることはないのです。
チームを強くするにはハードルは下げてはいけない
自分が求めているものに対して、メンバーがその下のものを持ってきたら、それに妥協しては受け取ってはいけません。
「求めているものに達していない」
と差し戻しましょう。
ですが、ただ単に差し戻しても、自力で改善できるとは限りません。
その時に大切なのは、相手を見てフォローを変えることです。
自分で改善点を見つけて、ひとつ上のレベルに持っていけるメンバーと、
なんどやっても、自力では改善できないメンバーがいます。
後者に対しては、改善に対するアドバイスなどのフォローが必要です。
それをしなければ、あと何回やっても結果は同じです。
時間の浪費になります。
チームを強くするには根気がいる
チームが強くなるということは、個々のメンバーが強くならないといけません。
メンバーが課したハードルを越えられるようになれば、チームは強くなります。
ですが、個々のメンバーが成長するには一定の時間が必要です。
もちろん、人それぞれで成長のスピードは違いますが、総じていうと一定の時間が必要です。
なので、速く成長するための工夫はしなければいけませんが、時間がある程度必要であることは頭に入れておきましょう。
中長期的にメンバーを育成していくことが必要です。
その結果として、チームが強くなるのです。
まとめ
求めるものに対して、メンバーが低いレベルでアウトプットしてきたら、心を鬼にして差し戻しましょう。
差し戻されると、メンバーは嫌な気持ちになるし、陰で文句も言われると思います。
ですが、リーダーとしてチームを強くするためには必要なことだと思います。
中長期的にチームを強くするためには、個々のメンバーが強くなる必要があります。
ハードルを下げてしまっては、メンバーはそのハードルの高さまでしか飛べません。
すなわち、チームとしてもそのハードルしか飛べないのです。
チームが高く飛ぶために、ハードルは下げてはいけません。