新任リーダーに必ず読んでもらいたい一冊の本 ~モンキーの本

1分間マネジャーの時間管理 ~働きすぎを解消する仕事のさばき方

1分間マネジャーの時間管理 (フェニックスシリーズ)

1分間マネジャーの時間管理 (フェニックスシリーズ)

  • 作者: ケン・ブランチャード,ウィリアム・オンケンJr,ハル・バローズ
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2013/02/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

この本を読んだことのないリーダーに強くオススメする本です。

特に、

  • これからリーダーになるひと
  • リーダーになりたてのひと
  • リーダーとして悶々としているひと

は、この本を読むともやもやが晴れてすっきりすると思います。

わたしはこの本と出会ったことで自分のリーダースタイルに大きな影響を受けました。

あっという間に読めてしまう本です。


リーダーである自分だけが忙しかったりしませんか?

リーダーである自分はめちゃくちゃ忙しいのに、ふとメンバーを見るとそんなに忙しくなさそうで早々に帰っていく
新任リーダーにありがちな光景です。
新任リーダーだけでなく、チームの成果がいまひとつ出ていないリーダーがよく陥っている状況でもあります。

この本を1行で要約すると、

部下の仕事は部下にやらせろ、リーダーはリーダーの仕事をしろ

です。

部下のモンキーを引き受けてはいけない

まずは、本の中からいくつか引用してみます。  

管理職はマネジメントに時間をかけるべきであって、「やらなくていいことを効率よくやる」ことに時間をかけてはいけない。


上司が忙しい事ほど部下がいらつく事はない


モンキーは部下の肩に乗っていた。
立ち話が始まると、部下の案件は僕と部下の共通案件になるから、モンキーは僕の肩に片足を移動した。
そして僕が『少し考えさせてくれないか』と言った瞬間に、モンキーはもう片足も僕の肩に移動させる。
部下は十キロほど身軽になって、その場を去るんだ。
どうしてだか分かるかい?  モンキーが僕の肩に完全に乗り移ったからだよ。

すなわち、部下の仕事は部下にやらせないといけないのです。

部下の仕事をリーダーが引き受けた瞬間に、部下の肩にいたモンキーが自分の肩に飛び移ってきます。

この本を読むと人の肩にモンキーが見えるようになります。

例えば、私の場合、

トラブルが発生したときに、メンバーが
「例のトラブルの件、どうしたらいいでしょう?」
という相談を持ちかけてきたら、
私は、
「どうしたらいいの?どうしたいの?」
と突き返します。

メンバーのモンキーをもらわずに、メンバーに考えさせるのです。

メンバーの考えた案に対して決定をしたり、他組織と調整をしたい、上位マネジメントにエスカレーションをすることがリーダーの仕事です。
メンバーの問題は、メンバーが考えるべきなのです。

対応案を考えるところから引き受けてしまうと、いくら時間があってもたりません。

とはいっても、話の流れで、ついうっかりとモンキーを預かってしまうこともあります。

そんなときは、
「あぁ、もらちゃった。」
と自己反省をして次はもらわないように気をつけています。


部下のモンキーをもらうと部下は成長しない

部下のモンキーを引き受けてしまうと、部下がいつまでたっても成長しないという副産物も産み出します。

「部下が成長しない」と悩んでいるリーダーは、部下の仕事を引きとりすぎていないか見つめなおしてみてください。

ビジネスもスポーツと同じで、成長するにはトレーニングが必要なのです。

部下がギリギリの判断に迫られたり、一定の責任を持って自己判断で仕事をすることで成長するのです。




この本をまだ読んでないよ、という人はぜひ読んでみてください。すぐに読めますので。
絶対に役に立つと思います。

1分間マネジャーの時間管理 (フェニックスシリーズ)

1分間マネジャーの時間管理 (フェニックスシリーズ)

  • 作者: ケン・ブランチャード,ウィリアム・オンケンJr,ハル・バローズ
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2013/02/16
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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参考記事

この本では、『マネジメント』という言葉で話が展開されています。
私は『マネジメント』と『リーダーシップ』を明確に分けて使っています。違いについてはこちらをごらんください。 vekitomo-0.hatenablog.jp

リーダーの仕事術のテクニックについても過去記事にいくつか書いています。
このモンキーの本の中でも、

現場にいた頃の癖で問題を抱え込む上司はよくない,マネジメントラインがボトルネックになってはいけない

とありました。

vekitomo-0.hatenablog.jp vekitomo-0.hatenablog.jp