デキるリーダーはリーダーシップとマネジメントを使い分けている
リーダーシップとマネジメントを意識して使い分けていますか?
リーダーシップとマネジメントは全く異なるスキルです。私がみてきたなかでも、デキるリーダーはその2つを明確に意識して使い分けています。
まず、ここで「リーダー」と書きましたが、世の中には組織・チームの上に立つものの呼び方がいろいろあります。
部長、課長、マネージャー、リーダー、責任者、管理者、店長、船長、監督など。
呼び方はどうであれ、組織やチームの責任を持つひとをここでは「リーダー」と呼ぶことにします。
また、組織やチームのことを「チーム」と呼びます。
リーダーはチームの全責任を負う人間です
チームの全責任を負うということは、チームが成果を出すためにありとあらゆることをしなければなりません。
リーダーは、チームの責任者と成果を出すために「リーダーシップ」と「マネジメント」の2つのスキルを使うのです。
マネジメントとリーダーシップは異なるものなのです。
別々のスキル体系であり、リーダーはそれぞれのスキルを習得して研鑽しないといけません。
リーダーシップとマネジメントの違いについて、妄想の中でちょっと描いてみましょう。
あなたはリーダーになりました
あなたは、10人のチームのリーダーになりました。
なぜだか、あなたのチームはジャングルの中に取り残されてしまいました。
右も左も、ゴールも、どこへ向かっていいか、ましてや、ここがどこなのかさえも分かりません。
あなたのチームのゴールは、全員無事にジャングルを抜けることです。
すべてはあなたの責任です。
まずはリーダーシップ
あなたがまずやらないといけないことは、リーダーシップを使うことです。
ゴールを設定してください。
そして、ゴールまでの道(行き方)を定めてください。
どの方角にどれくらい進めばジャングルを抜けられるか。
そのゴールが正しいのか、そこまでの行き方が正しいのかは分かりません。
リーダーであるあなたは不安に感じているはずです。ですが、リーダーは覚悟を持ってゴールと道すじを決めて、チームをリードしてください。
そして、おなじように不安でいっぱいなチームメンバーを鼓舞し、モチベーションをあげてください。
チームが一丸となってゴールへと進まなければ、ジャングルを抜けることははできません。
これがリーダーシップです。
そしてマネジメントする
チームの方向性が決まったら、そこからマネジメントが始まります。
まず、ジャングルを抜けるゴールまでの計画を立ててください。
- どういったスケジュールでゴールまで行くのか
- 1日にどれくらいのペースで進むのか
- 10人のチームをサブチームに分けたり、役割分担を明確にしたりする体制づくり
- 考えられるリスクを洗い出し、リスクに対処する方法を考えておく
計画が立ったら前に進みだしましょう。
次に行うことは、立てた計画通りに進んでいるかの管理・トラッキングです。
- スケジュール通りに進んでいるか
- チーム状態は、もめごともなく健全か
- メンバーの体調に問題はないか
- リスクは顕在化していなか
もし、計画通りに進んでいないことが分かった場合は、問題を把握し原因分析をして、元の計画に戻してください。
これがマネジメントです。
リーダーシップとマネジメントを繰り返し使う
進めば進むほど、不測の事態に遭遇することもあります。
- 到底渡れないような川に直面した
- メンバーの一人が体調不良で倒れてしまった
- 予定のスケジュールに対して大きく遅れてきた
- そもそも向かっている方向が間違っていたことがわかった
このような状況になったときは、
- チームが向かう方向性を見直す
- モチベーションが落ちてきているチームを鼓舞する
- 計画を見直す
- 再計画に沿って管理をする
というように、リーダーシップとマネジメントを使い続けるのです。
そしてあなたは、全員無事にジャングルを抜け出すことに成功しました。
まとめ
リーダーシップは「方位磁針」、マネジメントは「時計」。
このようにイメージするとしっくりくると思います。
リーダーは、方位磁針と時計を手に持ってチームを成功に導いていきましょう。
- リーダーシップとマネジメントは異なるスキルである
- チームを成功に導くためには2つのスキルを状況に応じて使い分ける
- リーダーシップは「方位磁針」
- マネジメントは「時計」