座席配置はチームの成果を左右する
私は今、13チームをマネージしていますが、そのうち3つのチームが要重点フォローチームです。 その3つのチームをAチーム、Bチーム、Cチームとします。 そして、半年前の状況がA→B→Cの順番で悪かったとします。
この半年間、Aチームに最も私自身のパワーをかけてやってきた結果、ここ最近の状況が改善してきました。 その結果、相対的にBチームの状況が芳しくなくなりました。
かつ、年明け早々のプロジェクトのマイルストーンに向けて、達成の見通しが一番厳しい状況です。
いわゆる、ボトルネックが遷移する、というやつです。 ボトルネックは、チーム内の一番よろしくないところであり、マネジメントとしてはそのボトルネックを解消しなければいけません。 ですが、そのボトルネックを解消すると、次に細いところが次のボトルネックになってしまうのです。
リーダーは、そのボトルネックの遷移をタイムリーに捉えて、次の手をタイムリーに打っていかなければいけません。
ボトルネックが解消したことでひと安心してはいけないのです。
さて、その新しいボトルネックとなったBチームですが、まずのアクションとして、席替えを実施しました。 このBチームは、少し離れたところに配置していたのですが、私が座っている島のすぐ横に配置しました。
私がいつも使うアプローチです。配下の一番芳しくないチームを手近に置いておきます。
席が近いことのメリットは、
- チームの会話が聞こえてくること
- すぐに会話ができること
です。
すなわち、チーム状況をタイムリーに検知して、タイムリーにアクションをうつことができるようになります。
席を変える前までは、1日2回のチェックポイントでしか状況確認ができなかったですか、 席が近くなることでタイムリーにチーム状況を把握できるようになります。
席が近くなったチームのメンバーからすると、リーダーのそばに配置されることは快適なことではないですし、よろしくない会話のときは声も聞かれないようにひそひそ話していたりします。
ですが、それも折り込み済みです。
緊張感を持って仕事をするという意味でも効果があります。
得てして、チーム状況が良くないチームはチーム内のガバナンスが弱く、モードがゆるくなっていたりします。
良くない状況から脱却するには、チームのモチベーションや闘争心というものも大事な要素となります。
座席配置をあまり意識しないリーダーもいますが、私はかなり重要視しています。
ですので、席替えの配置だけは他の人には任せません。リーダーとしての自分の意志をこめた配置にしています。
気の優しいリーダーが陥りやすい罠 〜 明確な指示が出せない
リーダーたるもの、自分の配下のメンバーに指示を出さなければいけません。
この指示というものが、とかく曖昧になりやすいのです。
リーダーの指示が曖昧なチームは、私の経験上、ほぼ例外なく弱いチームだと思っています。
指示が曖昧だと、チームの成果が変わってくるのです。
例えば、
このデータを分析して、報告資料を金曜日の12時までに仕上げてください。途中、水曜日に一度状況報告をしてください。
できれば、このデータを分析して、報告資料を仕上げていただきたいのですが。なるべく早くできると助かります。
特段、解説がなくても分かりますよね、指示としてどちらがいいか。
では、なぜ指示が曖昧になってしまうのでしょうか。
仕事とはいえ、他人に何かを強要するのは人として心地良くないからだと思います。 指示というのは何かを強要することに親しいのです。
この仕事をやってくれ、いつまでにやってくれ、いますぐやってくれ。
ほとんどの人は、誰かから指示を受けると思います。 指示をされる立場のこともわかっているので、余計にリーダーとして人に指示をしにくい、という思いを持つ人もいます。
では、どうすればいいのでしょうか
仕事と割り切って、それで給料をもらってると割り切って、明確に指示を出すように心掛けましょう。
指示が出しづらい、と悶々としている若手リーダーを見るとアドバイスをします。
人としての気持ちの優しさはわかる。だけど、指示を出すことは仕事である、と割り切った方がいい。リーダーがやるべき仕事のひとつだよ。
と。
やっぱり人に嫌な思いをさせたくない、嫌われたくない、という人としての普通の心理が働いてしまうので、そこは仕事は仕事と割り切って明確に指示を出すべきだと私は思っています。
とはいっても、休日対応をしてくれ、とかいう指示はやっぱり気持ちいいものではありません。
でも、『明確な指示を出す』ことがチームの成果をあげるリーダーの第一歩であると思います。
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ノートは頭の中を可視化するためのツールとして使っている
ノートというと、ミーティングや人と会話したときのメモとして使うイメージが強く、多くの場合はそのように使われていると思います。
私の場合、そういった目的で使うこともありますが、ノートを使う主な目的は『頭の中のことを書き出して可視化する』です。
初めての仕事や慣れない仕事の場合は、聞き漏らさないためとか、言っていることがわからないからミーティングや会話の内容をノートに書きますが、 そこそこ慣れてきた仕事であれば、ほとんどノートには取りません。もちろんToDoとかいうのは忘れないために手帳に書き込みますが、それは箇条書きで手帳に書き込むだけです。
では、どのようにノートを使っているかというと、仕事で普段考えていることとか、悩んでいること、トラブルが起きたらそのことなどをノートに書き出します。
頭の中だけで考えていると、事態がやっかいであるほど論理的に整理するのが難しくなります。何度考えても堂々巡りになってしまったりします。
頭の中のことをノートに書き出すと、目に見えるようになります。この目に見える、ということが大切だと思います。
書き出し方は大きくふたつあります。とりあえず、ブレストチックに箇条書きみたいに単語などをざっくばらんに書き出す方法。この場合は、書き出したあとに、書き出したものをグルーピングしたり、構造化して論理的に整理します。
他には、最初からノートの上に枠組み(フレームワーク)を作って、その枠の中にいろいろなエッセンスを書き出していくやり方です。
前者は、どのようにアプローチしていいか分からないときに便利で、後者は、ある程度、整理の道筋のイメージが湧いているときに有効です。
仕事のノートのキャプチャーは載せられないので、書籍の執筆のためのノートを載せます。
これは、今、執筆を始めようとしている本のネタだし、構成検討の内容です。
頭のなかで考えていることをこのように書き出しています。書き出すことで『イメージ(画像)』として再認識でき、整理に役立ちます。 私の場合、書き出さないと、いつまでたっても頭の中だけで悶々として、一向に整理されません。
ちなみに、ノートは方眼ノートを横向きに使っています。 方眼である理由は線や図が書きやすいから。横に使う理由は、視線を縦に動かさずに全体が見えるからです。人間の目は横にふたつ付いているので、横向きのほうがそのまま視界に入ってきます。資料もだいたい横向きなので、資料のアウトプットイメージも湧きやすいので横向きの方がいいと思っています。
ノートに関する過去記事を載せますので、よろしければご参考にどうぞ。
仕事をスムーズに進めるために『信頼残高』を貯めよう
昔読んだ何かの本で『信頼残高』という言葉がありました。
『信頼残高』とは、仕事を確実にこなしていくことで信頼が貯まっていき、逆に失敗をすると信頼が減っていく、という考えでした。
最近、ひょんなことで思い出しました。
ずっと仕事を着実にこなしている人の『信頼残高』は貯まっていく一方で、うまくいっていない人の残高は減っていき、場合によってはマイナスになってしまいます。
『信頼残高』が貯まっている人が、ときどき失敗をしても、
「ま、そんなときもあるよね。」
くらいで済みますが、信頼残高が少ない人が失敗をすると、
「また失敗したのか」
と言われてしまいます。
とまあ、当たり前のことだと思います。
さて、なぜこんなことを思い出したかというと、とあるきっかけがありました。
プロジェクトメンバーにAさんとBさんがいます。
Aさんは、いわゆるできる人。
Bさんは、いわゆるできない人。
この二人がそれぞれ、自分のタスクに対して、
「このアプローチでやろうと思っています。」
といったときに、
Aさんに対しては、あまり細かく確認せずに
「いいんじゃない」
と言う一方で、Bさんに対しては、
「どこまでどう考えてそのアプローチにしようとしてるの?」
「こんなことは考えたの?こうことが発生したらどうしようと考えているの?」
といろいろ確認した挙句、差し戻したりしていました。
ふと自分のその反応を振り返ったときに、「贔屓」しているのかなぁ、とも思ってしまいました。 自分ではそういうことは全くするつもりはないのだが、反射的にしているのかなぁ、 仕事に対してはアプローチと成果に対してフェアに見ているつもりなのになぁ、と。
と、いろいろと考えているうちに『信頼残高』ということを思い出したのです。
AさんとBさんが同じ提案を持ってきても、きっと私の反応は同じにならないと思います。
結局、同じ提案であったとしても、そこまでに考えてきている量が違いますし、この先、何かトラブルが発生したとしても、AさんとBさんでは解決能力が違うから安心度が違うのだと思います。
つまり、過去があり、現在があるということです。
これを自分に置き換えてみます。
今の自分は、何かを提案してもあまり細かいことは聞かれずに通ることが多いです。むしろ、この件はあいつに任せているから大丈夫だろう、というくらいに放置されていることもあります。
ですが、昔を振り返ってみると必ずしもそうではなく、
「なんでそうするの?」
「本当にそれで大丈夫なの?」
と言われたこともあります。
これは過去だけでなく、自分の未来についても同じことが言えると思います。
この先、いまのプロジェクトが終わって新しいプロジェクトや新しいビジネスに携わったときに、そのような扱いを受ける可能性もあります。
自分の仕事をやりやすくするためには、やはり成功を積み重ね、信頼を増やさなければいけないと思います。 逆に、「何を言ってもいつも信用されない」と言っている人は信頼残高が少ないのだと思います。
自分にどれだけの『信頼残高』があるか、と言うことを一度考えてみるのもいいと思います。
【BIG tomorrow記事掲載】言葉より図で説明すると仕事のやり直しが減る
BIG tomorrow(ビッグトゥモロー) 2017年 01 月号 [雑誌]?
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2016/11/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
11/25発売のBIG tomorrowにインタビュー記事が掲載されました。
記事タイトルは、 『言葉より図で説明すると仕事のやり直しが減る』 です。
最初は、
「上司、同僚、部下に仕事の足を引っ張らせない工夫」
というテーマで話を聞きたい、というオファーだったのですが、あまりネガティブな話はしたくない、という前置きをしていろいろと話をした結果、図解コミュニケーションに興味を持たれ、このような記事となりました。
デジタル全盛の時代に逆行するように、部下に”手書きの図”で指示する。
とサブタイトルで揶揄wwwされながらの記事です。
最近、取材を受ける機会が増えてきているのですが、割りと食いつかれるのが手書きにこだわっているところです。
プレジデントでも手書きに興味を持たれました。。。
ノートはもちろんですが、手帳や、コミュニケーションの際のコピー用紙に手書き。
会社名からして、超ハイテク・デジタル至上主義だと思ってました、と言われます。
違うんです、、、私はローテクなのです。
手書きが一番ですし、資料を読むにしてもPC上でファイルで見るよりも、印刷して紙で見ます。
そうしないと頭に入ってこないのです。。。
一応、アメリカとかでの実証実験では、デジタルよりも手書きの方が記憶に残りやすいという『実証』実験はあるようです。
その真偽はさておき、何がどうであれ、私は『手書き』派なのです。
手書き関連の私の記事のリンクを貼っておきます。
仕事は『任せる』もの 『丸投げ』してはいけない
先日、とあるチームのリーダーに、
『〜〜の件どんな感じ?』
と聞いたところ、
『あぁ、それは〜〜さんに任せてるから把握してない』
と言われました。
ものすご〜く違和感を感じました。
その違和感の理由は、『任せてる』と『把握してない』の組み合わせにあると思いました。
当然ですが、仕事をメンバーに任せることは多々あります。 そして、タイミングによっては状況を把握していないこともあります。
ですが、
任せている『から』、把握していない
というのは、つまり丸投げしていて、リーダーの責務を果たしていないことだと思います。
リーダーは、
* どこまで任せるのか
* どこまで把握するのか
を考えながら仕事を発注しないといけないと思います。
どこまで任せるのか
どこまで任せるのか、というのはメンバーのスキルに依存します。単純にスキルが高い/低いという2つの尺度だけで考えるとすると、
- スキルが高いメンバーには、命題だけ与えて仕事を任せる
- スキルが低いメンバーには、手順・プロセスまでをある程度指示をして仕事を任せる
という裁量がうまれます。
実際にはもっと考慮しなければいけないことはありますが、人を見て判断しないといけないということになります。
どこまで把握するのか
これもまた同じです。
把握する頻度を決める尺度のうちのひとつはスキルです。
これに加えて、緊急度というものも重要な尺度となります。
1ヶ月くらいのスパンの仕事なのか、超トラブル対応で数日単位の仕事なのかによって、状況を把握する頻度は変わります。
いくら優秀なメンバーが対応をしていたとしても、超緊急のときは、こまめに状況を把握する必要があります。
ひとつの判断ミスが取り返しの付かない結果を招く可能性があるからです。
ということで、『任せて』も『丸投げ』はしてはいけません。
意図的に把握の頻度を落としているのと、把握することを放棄しているのとは大きな違いです。
Macbook Airのケースをぶった切った 〜我ながら合理主義だと思った
仕事用のPCがWinからMacbook Airに変わったのでMacbook Air用のケースを買うことにしました。
検索するといろいろと出てきますね。悩みに悩んだ結果、今回は、こちらにしました。
イギリス製らしいです。コスパとデザイン重視です。私は、デザインもそれなりに重視しています。
せっかく持つものがダサいと気分も上がらないですからね。とはいえ、べらぼうに高いものは買いません。
このケースは合皮レザーで、3,000円とまあ高からずな値段です。色はオレンジにしました。ピンクに行ってみるか!と思いましたが、踏みとどまってしまいました。
さて、商品が届いて数日使っていたのですが、イマイチ、なんか、しっくり来ませんでした。
なんでだろう?と思ってケースを見ていたところ、フタにあたる部分が邪魔であることがわかりました。まずひとつは、高さを稼いでしまっていること。
そしてもうひとつは、ケースをカバンに入れたままMacを出し入れするので、フタがあると面倒くさいのです。いちいちフタを開かないと出し入れできないからです。
というわけで、このフタをぶった切ることにしました。
こんな感じです。すっきりしました。
ほら、横からみてもすっきりでしょ!
切り口はそのままだと、ガバガバでほつれてしまうので、速乾強力ボンドで貼り付けました!
いや、いいかんじです。厚み的にもかさばらなくなったし、カバンから出し入れするときにも、いちいちフタを開けなくていいです。
とはいえ、デザインを気にしつつ買ったケースのフタを大胆にもぶった切ったことに、我ながら合理主義だなぁ、と思いました。
なんにせよ、何かのストレスを感じつつ使っていくのはイマイチだと思います。ぶった切ったことで、ストレスが無くなりました!
昔の記事で研修資料をぶった切ったことも紹介しています。よろしければご覧ください。
元のままの形をそのままにしておく理由はないと思います。自分の使いやすいようにカスタマイズすればいいと思います。
『思考』をググったらビビった 〜自分の記事が3番目と4番目に出てきた
今、2冊目の本を進め始めていて、ちょっと『思考』系で調べたいことがあったので、
思考
という言葉でググりました。
すると、なんとこんな 検索結果が・・・・。
① Wikipedia
② コトバンク
③ 私の東洋経済オンラインの記事
④ 私の東洋経済オンラインの記事
⑤ goo国語辞典
なんと3−4番目に私の記事が出てきました。
『思考』という超一般的な2つの文字の単語でのgoogle先生の結果で3−4位とは、さすがにビビりました。
と、いうことで、この2つの記事リンクを貼っておきます。
そうです。次の本、思考系です。 来年の夏前には出せるよう、これから頑張ります。
1冊目はちょうど去年の今頃から書き始めていました。その時も、本業をかかえながらの執筆で大変ではありましたが、今年は去年の倍以上のチームを抱えており、どうやって時間を確保しようかな、と考えています。
これもまた自分へのチャレンジ。
これを乗り越えたらまた新しい景色が見えると思って、邁進していきます。
私が9月に難局を乗り越えたときに書いた記事です。ご覧ください。
【キャリアコンパス掲載記事】「思考スピードを上げる」ノウハウ
キャリアコンパスというサイトに取材記事が掲載されました。
タイトルと内容に若干Gapがある気もしなくはないですが、、、、書籍に書いてあるエッセンスもピックアップされてますのでご覧ください。
MacでWindowsの[delete]機能を使う方法
さて、Win→Macに乗り換えて困ったことにひとつに、Windowsの『delete』に相当するキーボードがないことです。
Macのキーボードの右上に『delete』ボタンはありますが、これはカーソルが当たっている左の文字を削除する機能で、Windowsでは『backspace』にあたります。 Windowsの『delete』は右の文字を消す機能です。
いろいろと作業をする上では、このどちらの機能も欲しいところです。
ということで、Macではどうするのか?
『fn』+『delete』
で実現できます。これで右側の文字を消すことができます。
ふたつのボタンを押すのがちょっと面倒ですが、いちいちカーソルを動かさなくていいので、知っておくと便利です。
本当は、あまり使わないボタンをこの機能に割り当てたいところなのですが、今使ってるMacbook Airでは、『delete』ボタンの近くに使う頻度が少ないボタンがなく、とりあえず、『fn』と一緒に押すことにしています。
もう少しMacbookに使い慣れて、使わないボタンが見つかったら割り当てを考えたいと思っています。